しんら-ばんしょう【森羅万象】
天地間に存在する、数限りないすべてのもの(万物)や事象。▽「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶ意で、たくさん連なること。「万象」はすべての形あるもの、有形のものの意。「万象」は「ばんぞう」「まんぞう」とも読む。
- 出典
- 『法句経ほっくきょう』
- 句例
- 森羅万象の賛歌、この世の森羅万象
- 用例
- 若もし夫それ春去り夏来り秋と更かわり冬と換かわるは、四時しいじの法度はっとなり。日暮くれ夜継つぐは、一日いちじつの則のりなり。宇宙間の森羅万象一つとしておのづから法度を有せざるはなし。<坪内逍遥・小説神髄>
- 類語
- 有象無象うぞうむぞう