く【口】
[名]仏教で、くち。また、口から出す言葉。→口業(くごう) [接尾]助数詞。器物や人数を数えるのに用いる。「鍬(くわ)一—」
く【口/工/公/孔/功/垢/紅/貢】
〈口〉⇒こう 〈工〉⇒こう 〈公〉⇒こう 〈孔〉⇒こう 〈功〉⇒こう 〈垢〉⇒こう 〈紅〉⇒こう 〈貢〉⇒こう
く‐あくせつ【口悪説】
仏語。うそ・おせじ・ののしりなど、口による悪い行い。
く‐ぎ【口義】
口で伝える奥義。口訣(くけつ)。口伝(くでん)。
く‐ぎん【口吟】
詩歌を小声で歌うこと。
く‐けつ【口訣】
文書に記さないで、口で直接言い伝える奥義・秘伝。口伝(くでん)。
く‐ごう【口業】
仏語。三業の一。言葉がもとで、善悪の結果を招く行為。語業。
く‐ごも・る【口籠もる】
[動ラ五(四)]くちごもる。「出鱈目(でたらめ)を—・り勝(がち)に言って」〈二葉亭・浮雲〉
く‐し【口四】
仏語。十悪のうち、口の所業である妄語・両舌・悪口(あっく)・綺語の四つ。
く‐し【口詩】
物に書きつけないで、口ずさむ詩。「駅(むまや)の長(をさ)に—取らする人もありけるを」〈源・須磨〉