いちご‐いちじゅう【一伍一什/一五一十】
一から十まで。初めから終わりまで。一部始終。「遭難に至るまでの、—を物語りて」〈竜渓・経国美談〉
いち‐まき【一巻】
1 巻子本(かんすぼん)・絵巻などの一つの巻全部。いっかん。 2 話や事件などのすべて。一部始終。 3 一族。一団。「女の多い—で」〈藤村・春〉
いっ‐ぺん【一遍】
1 一回。一度。「—乗ってみたい」→一遍に 2 ひとわたり。一部始終。「理趣分をこそ—読み侍りしか」〈発心集〉 3 (名詞の下に付き、接尾語的に用いて)表面のみで、内実のこもらないさまを表す。「...
片時(かたとき)去(さ)ら◦ず
少しの間もやむことなく。始終。「—◦ずあひ思ひけるを」〈伊勢・四六〉
きじほんまつ‐たい【紀事本末体】
歴史記述の一形式。一つの事件の始終をまとめて記述する方法。南宋の袁枢(えんすう)が著した「通鑑(つがん)紀事本末」に始まる。
きょく‐せつ【曲節】
1 楽曲の節(ふし)。節回し。曲調。 2 曲がっていたり節があったりすること。心や行動がねじ曲がっていること。「心に—あり、人の為にあしき人は…始終あしき也」〈正法眼蔵随聞記・四〉
口(くち)に乗(の)・る
1 人々の話の種になる。評判になる。「僕なんぞでも、こうやって始終書いて居ると少しは人の—・るからね」〈漱石・野分〉 2 だまされる。口車に乗る。「迂闊(うっか)り—・ったのが矢張此方が馬鹿なの...
こ‐がい【小買い】
[名](スル)少しずつ買うこと。当座に必要な分だけを買うこと。「何時何程と際限もなき飯米を始終—して」〈神田孝平・明六雑誌三七〉
細大(さいだい)漏(も)らさず
一部始終。全部。「—報告する」
し【始】
[音]シ(呉)(漢) [訓]はじめる はじまる [学習漢字]3年 1 はじめる。はじまる。「始業・始動/開始・創始」 2 はじめ。おこり。「始終・始祖・始末/元始・原始・終始・年始」 [名のり]...