ぬの‐きぬ【布衣】
《「ぬのぎぬ」とも》植物繊維で織った布で作った衣服。「荒たへの—をだに着せかてにかくや嘆かむせむすべをなみ」〈万・九〇一〉
ふ‐い【布衣】
《昔、中国で、庶民は布(ふ)の衣を着たところから》官位のない人。庶民。→ほい(布衣)
布衣(ふい)の交(まじ)わり
《「史記」藺相如伝から》身分・貧富の違いを問題にしない交際。また、貧賤の者どうしの交際。
ほ‐い【布衣】
1 庶民着用の衣服。また、官服に対して、平服。転じて、平民のこと。「流石(さすが)に淮西(わいせい)の一—より起って」〈露伴・運命〉 2 狩衣(かりぎぬ)のこと。初め布製、平安時代以後は狩衣一般...
ほう‐い【布衣】
「ほい(布衣)」に同じ。
ほうい‐はじめ【布衣始め】
天皇が退位し、太上天皇の尊号を受けた後、烏帽子(えぼし)・狩衣(かりぎぬ)を初めて着用する儀式。