暑(あつ)さ忘(わす)れて陰(かげ)忘(わす)る
暑さが去るとともに木陰のありがたみを忘れる。苦しいときに人から受けた恩も楽になるとすぐ忘れてしまうことのたとえ。
い【遺】
[音]イ(ヰ)(漢) ユイ(呉) [訓]のこす わすれる [学習漢字]6年 〈イ〉 1 後に残る。「遺憾・遺棄・遺恨・遺跡/後遺症」 2 死後に残す。「遺愛・遺訓・遺骨・遺産・遺書・遺族・遺体...
いい‐おと・す【言(い)落(と)す】
[動サ五(四)] 1 言うべきことを言い忘れる。言いもらす。「大事な用件を—・す」 2 けなして言う。悪く言う。「心せばげにこそ見ゆめれ、など—・す」〈源・竹河〉
いい‐もら・す【言(い)漏らす】
[動サ五(四)] 1 言い落とす。言い忘れる。「うっかり用件を—・す」 2 秘密を他人に告げ知らせる。「ふと—・した一言から事件が発覚した」
一竿(いっかん)の風月(ふうげつ)
《陸游「感旧詩」から》1本の釣りざおを友に自然の風物を楽しみ、俗事を忘れること。
い‐ぼう【遺忘】
[名](スル)忘れること。忘却。「人の—を喚び醒(さま)したるものは」〈鴎外訳・即興詩人〉
い‐りゅう【遺留】
[名](スル) 1 所持品などを置き忘れること。「犯行現場に証拠の品を—する」 2 死後に残すこと。
うち‐まぎ・る【打ち紛る】
[動ラ下二] 1 他のものにまじって目立たなくなる。「この人の御様の、なのめに—・れたるほどならば」〈源・総角〉 2 他の事に気をとられていやなことを一時忘れる。「はかなきことにても、もの思はし...
うち‐わす・れる【打(ち)忘れる】
[動ラ下一][文]うちわす・る[ラ下二]「忘れる」を強めた言い方。すっかり忘れる。「捌(さば)けたお吉が接待(とりなし)ぶりに何時しか遠慮も—・れ」〈露伴・五重塔〉
うれえ【憂え/愁え/患え】
1 「うれい1」に同じ。「子を思う母の—」 2 「うれい2」に同じ。「—を忘れる」 3 嘆き悲しんで訴え出ること。愁訴(しゅうそ)。嘆願。「かの—をしたる匠(たくみ)をば、かぐや姫呼び据ゑて」〈...