あけ‐の‐かね【明けの鐘】
明け六つ(午前6時ごろ)に寺で鳴らす鐘の音。 (明の鐘)長唄。恋しい男との別れを惜しむ女心をうたったもの。手ほどきの曲として用いられる。
いも‐がり【妹許】
妻または恋しい女性のいる所へ。→許(がり)「筑波嶺の裾廻(すそみ)の田居に秋田刈る—遣らむ黄葉(もみち)手折らな」〈万・一七五八〉
おもい‐がお【思ひ顔】
1 (多く「…とおもいがお」の形で)…と思っている顔つき。「いぎたなしと—にひきゆるがしたる」〈枕・二八〉 2 恋しいと思っているような顔つき。「夜(よ)のほどもうしろめたきは花の上を—にてあか...
おもい‐ね【思ひ寝】
ものを思いながら、特に、恋しい人を思いながら眠ること。「君をのみ—にねし夢なればわが心から見つるなりけり」〈古今・恋二〉
かいだんぼたんどうろう【怪談牡丹灯籠】
人情噺(ばなし)。三遊亭円朝作。文久・元治年間(1861〜1865)に成立。明治17年(1884)筆録、出版。「御伽婢子(おとぎぼうこ)」所収の「牡丹灯籠」をもとに、当時起こった江戸牛込の旗本騒...
くろかみ【黒髪】
長唄・地歌の曲名。初世桜田治助作詞、初世杵屋佐吉(きねやさきち)(地歌としては湖出(こいで)市十郎)作曲。天明4年(1784)江戸中村座初演の歌舞伎狂言「大商蛭小島(おおあきないひるがこじま)...
こい‐ごころ【恋心】
恋しいと思う心。「淡い—を抱く」「—が芽生える」
こい‐びと【恋人】
恋しく思う相手。普通、相思相愛の間柄にいう。「—にあう」「—ができる」 [用法]恋人・愛人——「恋人」は恋しいと思っている相手で、多く相思相愛の間柄についていうが、片思いの場合にも使うことがある...
こお・し【恋ほし】
[形シク]《「こひ(恋)し」の古形》「恋しい」に同じ。「梅の花今盛りなり百鳥(ももとり)の声の—・しき春来たるらし」〈万・八三四〉
したわし・い【慕わしい】
[形][文]したは・し[シク]《動詞「した(慕)う」の形容詞化》心を引かれ、好ましく、または、懐かしく思うさま。恋しい。「—・い母上の姿」 [派生]したわしげ[形動]したわしさ[名]