いん‐けん【陰険】
[形動][文][ナリ] 1 表面は何気なく装いながら、心の内に悪意を隠しているさま。「—に立ちまわる」 2 意地悪そうに見えるさま。「—な目つき」 [派生]いんけんさ[名]
こづき‐まわ・す【小突き回す/小衝き回す】
[動サ五(四)] 1 相手のからだをつついたり、上体をつかんで揺すったりする。「数人に囲まれて—・された」 2 しつこくいじめる。意地悪くして苦しめる。「会議でなんだかんだと—・された」
したきり‐すずめ【舌切り雀】
日本の昔話。原型は宇治拾遺物語に「腰折れ雀」の話がみえる。心やさしい爺(じじ)のかわいがっていた雀が糊(のり)をなめたので、意地悪な婆(ばば)は怒ってその舌を切って追い出す。爺は雀の宿をたずねて...
じゃ‐けん【邪険/邪慳】
[名・形動]相手の気持ちをくみ取ろうとせずに、意地悪くむごい扱いをすること。また、そのさま。邪見。「—に突っ放す」
じゃ‐の‐め【蛇の目】
1 ヘビの目。また、それに似た、意地悪く冷酷そうな目。 2 ヘビの目のように太い輪の形をした図形。また、その形の紋所の名。 3 「蛇の目傘」の略。 4 「蛇の目回し」の略。 5 「蛇の目の砂」の略。
旋毛(つむじ)を曲(ま)・げる
気分をそこねてわざと逆らい、意地悪くする。「—・げて返事をしてくれない」
つら‐あて【面当て】
快く思わない人の面前で、わざと、あてこすりを言ったり意地悪をしたりすること。また、その言動。あてつけ。「—に皮肉を言う」
ぬかふく‐こめふく【糠福米福】
継子(ままこ)話の一。後妻が先妻の子の糠福に意地悪をし、わが娘の米福をかわいがるが、最後に糠福は長者の家に嫁ぎ、幸福になる。「紅皿欠皿(べにざらかけざら)」なども同趣。
はせがわ‐まちこ【長谷川町子】
[1920〜1992]漫画家。佐賀の生まれ。新聞連載された四コマ漫画「サザエさん」で人気を博し、家庭漫画の一典型を確立。ほかに「意地悪ばあさん」など。没後、国民栄誉賞受賞。
腹(はら)悪(あ)・し
1 おこりっぽい。短気である。「大臣極めて—・しき人にて、目を嗔(いか)らかして」〈今昔・一九・九〉 2 意地悪い。腹黒い。「幼少の時よりして—・しきゑせ者の名を得候ひて」〈義経記・五〉