ながいかふう【永井荷風】
[1879〜1959]小説家。東京の生まれ。本名、壮吉。広津柳浪に師事、ゾラの影響を受けて「地獄の花」を発表。アメリカ・フランス遊学後、「あめりか物語」「ふらんす物語」や「すみだ川」などを執筆、耽美派の中心的存在となる。のち、「腕くらべ」などで花柳界の風俗を描いた。文化勲章受章。他に「濹東綺譚」「つゆのあとさき」、訳詩集「珊瑚集」、日記「断腸亭日乗」など。→荷風忌
ながいごう【永井豪】
[1945〜 ]漫画家。石川の生まれ。本名、潔 (きよし) 。SF・時代もの・ファンタジーなど多様なジャンルを扱い、ギャグでもシリアスでも描ける幅広い作風で評価を得る。代表作「キューティーハニー」「デビルマン」「マジンガーZ」など。
ながいたつお【永井竜男】
[1904〜1990]小説家。東京の生まれ。人情の機微に触れた作風で知られ、短編に本領を発揮した。文化勲章受章。作「朝霧」「コチャバンバ行き」「秋」など。
出典:青空文庫
・・・ほら、八幡前に永井って本屋があるでしょう? あすこの女の子が轢か・・・ 芥川竜之介「寒さ」
・・・は僕ばかりではない。永井荷風氏や谷崎潤一郎氏もやはりそこへ通った・・・ 芥川竜之介「追憶」
・・・界隈を見晴らす二階、永井荷風氏の日和下駄に書かれたると同じ部屋に・・・ 芥川竜之介「森先生」