あから‐め【あから目】
1 一時、ほかへ目をそらすこと。よそ見。わき見。「獅子(しし)は前に猿の二の子を置きて—もせず守りゐたる」〈今昔・五・一四〉 2 一時、ほかの異性に心を移すこと。浮気。「いみじき色好みを、かく—...
あくしょう‐もの【悪性者】
道楽者。浮気者。「わぬしも—ぞと町所にも知りたれば」〈色道大鏡・五〉
あだ【徒】
[形動][文][ナリ] 1 実を結ばずむなしいさま。無益なさま。むだ。「せっかくの好意が—になる」 2 浮ついたさま。不誠実で浮気っぽいさま。「—なる恋にはあらで、女夫(めおと)の契を望みしなり...
あだあだ・し【徒徒し】
[形シク] 1 誠実でない。無責任だ。「人の、ふみを—・しく散らすと聞きて」〈風雅・恋三・詞書〉 2 浮気だ。好色がましい。「たはぶれに—・しき御心なし」〈栄花・さまざまの喜び〉 3 内容が空虚...
あだ・く【徒く】
[動カ下二]浮気なことをする。うわつく。「うち—・けすきたる人の」〈源・朝顔〉
あだ‐くらべ【徒比べ/徒競べ】
1 男女が互いに、相手を浮気だと言い合うこと。「—かたみにしける男女の」〈伊勢・五〇〉 2 はかなさを競い合うこと。「—とや月の夜の雨、花盛りの風」〈浮・男色大鑑・四〉
あだ‐け【徒気】
《動詞「あだく」の連用形から。「気」は当て字》浮気な行為。浮気心。「その古(ふ)りせぬ—こそは、いとうしろめたけれ」〈源・若菜上〉
あだ‐ごころ【徒心】
移りやすい心。浮気心。あだしごころ。「深き心も知らで、—つきなば」〈竹取〉
あだし‐おとこ【徒し男】
浮気な男。薄情な男。
あだし‐おんな【徒し女】
浮気な女。好色な女。