あい‐ぐ・す【相具す】
[動サ変] 1 連れていく。伴う。「我をいざなひて—・して、いづくとも覚えぬ所に行きしに」〈今昔・三一・九〉 2 夫婦になる。連れ添う。「宰相殿と申す女房に—・して」〈平家・四〉
いちご‐の‐おとこ【一期の男】
一生連れ添う男。夫のこと。「—に毒を飼ひて、そなたに思ひ替へしに」〈浮・一代男・四〉
うち‐そ・う【打ち添ふ】
[動ハ四]付き添う。加わる。「おぼつかなく悲しきことの、—・ひて絶えぬを」〈源・若菜上〉 [動ハ下二]つけ加える。「幸ひに—・へて、なほあやしうめでたかりける人なりや」〈源・少女〉
かい‐そ・う【掻い添ふ】
《「かきそう」の音変化》 [動ハ四]ぴったりと寄り添う。「渡殿の口に—・ひてかくれ立ち給へれば」〈源・空蝉〉 [動ハ下二]寄り添わせる。「御髪(みぐし)長くうつくしうて—・へて臥させ給へり」...
かき‐そ・う【掻き添ふ】
[動ハ四]ものにより添う。「暗き戸の迫(はさま)に—・ひて待ち立てるほど」〈今昔・三〇・一〉 [動ハ下二]髪の毛などを手を添えてかきなでる。「ほの見えし尾花すゑたる妹が髪いつゆるるかに—・へ...
影(かげ)の形(かたち)に従(したが)うが如(ごと)し
「影の形に添うよう」に同じ。
影(かげ)の形(かたち)に添(そ)うよう
影が必ず物に添うように、いつも連れ添って離れないこと。影と添う。影身に添う。影の形に随(したが)うが如(ごと)し。
かげ‐み【影身】
影法師が身に添うように、いつも寄り添って離れないこと。「—離れず世話する」
影身(かげみ)に添(そ)・う
影のようにいつも離れず付き添う。影と添う。「—・って世話をする」
かたわら‐さび・し【傍ら寂し】
[形シク]寄り添う人がいなくて寂しい。「—・しく物悲しくおぼさる」〈源・蓬生〉