あく【灰汁】
1 植物を焼いた灰を水に浸して得る上澄み液。アルカリ性を示し、古来、洗剤・漂白剤として、また染色などに用いる。 2 山菜や野草などに含まれる、渋み・えぐみなどのもとになる成分。「ウドの—を抜く」...
あく‐あらい【灰汁洗い】
[名](スル)柱・天井・縁側・板塀などの汚れを灰汁で洗って取り除くこと。
あく‐いろ【灰汁色】
灰汁1のような、灰色がかった黄色。
あく‐おけ【灰汁桶】
洗濯や染め物に使う灰汁を取る桶。灰と水を入れ、桶の下の口から灰汁が落ちる仕掛けになったもの。
灰汁(あく)が強(つよ)・い
1 山菜などに灰汁2が多く含まれている。「ゴボウは—・い」 2 一般に受け入れられにくいような、強い個性がある。「—・い俳優」
灰汁(あく)が抜(ぬ)・ける
人の性質・趣味・容姿などに嫌みやあくどさがなくなる。さっぱりして洗練されたものになる。あかぬけがする。
あく‐ざけ【灰酒】
⇒赤酒(あかざけ)
あく‐しば【灰汁柴】
ツツジ科の落葉低木。山地に生え、高さ20〜80センチ。枝は緑色で、葉は卵形で柄がない。初夏に淡紅白色の花を下向きにつけ、実は丸く、熟すと赤い。
あく‐に【灰汁煮】
[名](スル)灰汁1を加えて野菜などを煮ること。あく抜きができ、煮えにくいものが煮えやすくなる。
あく‐ぬき【灰汁抜き】
[名](スル)野菜などの渋みやえぐみをとること。「ゴボウを—する」