す‐びつ【炭櫃】
いろり。炉。一説に、角(かく)火鉢の意という。「火桶の火、—などに、手の裏うち返しうち返し」〈枕・二八〉
すみ【炭】
1 木材を蒸し焼きにして作った黒色の燃料。焼くときの温度や使用する木材の違いにより多くの種類がある。木炭。「—をおこす」《季 冬》「—の香のなみださそふや二の替/万太郎」 2 木などが燃えて黒く...
すみ‐いれ【炭入れ】
「炭取り」に同じ。
すみ‐かき【炭掻き】
炭をかきよせるのに用いる鉄製の先がかぎ状に曲がった道具。
すみ‐かご【炭籠】
炭を小出しにして入れておく籠。炭取り。炭入れ。《季 冬》
すみ‐がしら【炭頭】
1 一俵の中の特に大きな炭。《季 冬》「池田炭や名のる天下の—/宗因」 2 よく焼けていないためにいぶる炭。《季 冬》
すみ‐がま【炭窯/炭竈】
「炭焼き窯(がま)」に同じ。《季 冬》「—に行く道なれば下りなる/虚子」
すみ‐ぎ【炭木】
焼いて炭にする木。炭材。
すみ‐だわら【炭俵】
炭を詰める俵。また、炭の詰まった俵。わら・あし・かやなどで作る。《季 冬》「薄雪や簷(のき)にあまりて—/波郷」 [補説]書名別項。→炭俵
すみだわら【炭俵】
江戸中期の俳諧集。2冊。志太野坡(しだやば)・小泉孤屋・池田利牛共編。元禄7年(1694)刊。芭蕉晩年の「軽み」の境地がよく表れ、のちの俳壇に大きな影響を与えた。俳諧七部集の一。