こくうぞう‐ぼさつ【虚空蔵菩薩】
《(梵)Ākāśa-garbhaの訳》虚空が無限に一切のものを蔵するように、その智慧と功徳(くどく)が広大無辺である菩薩。胎蔵界曼荼羅(まんだら)の虚空蔵院の主尊で、蓮華座に座し、五智宝冠を頂き...
ごく‐らく【極楽】
1 《(梵)Sukhāvatīの訳》仏語。阿弥陀仏の浄土。西方十万億土のかなたにあり、広大無辺にして諸事が円満具足し、苦患(くげん)のない、この上なく安楽な世界。浄土教の理想とする仏の国で、念仏...
さんぜん‐だいせんせかい【三千大千世界】
仏教の世界観による広大無辺の世界。須弥山(しゅみせん)を中心に日・月・四大州・六欲天・梵天などを含む世界を一世界として、これが千集まったものを小千世界、それが千集まったものを中千世界、さらにそれ...
さん‐だい【三大】
仏語。体大・相大・用大(ゆうだい)の称。人間の心の本体・すがた(相)・作用が、本来は広大無辺であることをいう。大乗起信論は、心の実体である真如を体大、その真如が無量の徳を備えることを相大、真如が...
し‐ぐぜいがん【四弘誓願】
仏語。すべての仏・菩薩(ぼさつ)が起こす四つの誓願。限りなく多くの衆生(しゅじょう)を済度(さいど)しようという衆生無辺誓願度、計り知れない煩悩(ぼんのう)を滅しようという煩悩無量誓願断、尽きる...
し‐ぼさつ【四菩薩】
人間界に最も縁の深い四菩薩。観音(かんのん)・弥勒(みろく)・普賢(ふげん)・文殊(もんじゅ)。 「法華経」涌出品(ゆしゅつぼん)に説く、末世に現れて法華経を世に広める役割をもつ四菩薩。上行...
じっぽう‐じょうど【十方浄土】
十方に無量無辺に存在する諸仏の浄土。十方土。十方仏土。
じゅうに‐こう【十二光】
阿弥陀仏の光明を12の功徳(くどく)に分けてたたえる呼び名。無量光・無辺光・無碍光(むげこう)・無対光・燄王光(えんのうこう)・清浄光(しょうじょうこう)・歓喜光(かんぎこう)・智慧光・不断光・...
だいじ‐だいひ【大慈大悲】
仏語。一切衆生の苦を取り除き、楽を与える広大無辺な慈悲。特に、観世音菩薩(ぼさつ)の広大な慈悲。また、観世音菩薩。
にじゅうご‐ぼさつ【二十五菩薩】
阿弥陀仏を念じて往生を願う者を浄土に迎える25体の菩薩。観世音・勢至・薬王・薬上・普賢(ふげん)・法自在王・獅子吼(ししく)・陀羅尼(だらに)・虚空蔵・徳蔵・宝蔵・山海慧(さんかいえ)・金蔵・金...