こころ‐な・い【心無い】
[形][文]こころな・し[ク] 1 思慮がない。無分別である。「—・い観光客が残したごみ」⇔心ある。 2 他人に対して思いやりがない。情がない。「病人にとっては—・い言葉だ」 3 情趣を解しない...
こちごち・し【骨骨し】
[形シク] 1 不作法であるさま。ぶしつけであるさま。「旧(ふる)物語にかかづらひて、夜を明かし果てむも、—・しかるべければ」〈源・橋姫〉 2 無骨であるさま。無風流であるさま。「もとより—・し...
こち‐な・し【骨無し】
[形ク] 1 不作法である。無礼だ。「悩ましくなむ、と事無しび給ふを、しひて言ふも、いと—・し」〈源・手習〉 2 無骨だ。無風流だ。「男なんどは—・うもぞおぼしめす」〈平家・一〇〉
さっ‐ぷうけい【殺風景】
[名・形動]《「殺」は、けずる、そぐ意》 1 眺めに情趣が欠けていたり単調だったりして、見る者を楽しませないこと。また、そのさま。「—な冬の浜辺」「—な高速道路」 2 おもしろみも飾りけもなく、...
ぞく【俗】
[常用漢字] [音]ゾク(呉) 1 世間の習わし。「異俗・旧俗・習俗・土俗・風俗・民俗・良俗」 2 世間一般。「俗語・俗事・俗字・俗説・俗務/雅俗・脱俗・超俗・通俗・凡俗」 3 無風流で卑しい。...
なさけ‐な・い【情け無い】
[形][文]なさけな・し[ク] 1 思いやりがない。無情である。すげない。「随分—・い、苛酷な事もためらわずにする」〈鴎外・山椒大夫〉 2 同情の余地がない。嘆かわしい。「—・い成績に終わる」「...
むくつけ・し
[形ク] 1 無骨(ぶこつ)である。無作法である。無風流である。現代語としては、「むくつけき大男」のように連体形だけが用いられる。「やれやれ—・き痩(やせ)法師の」〈仮・竹斎・上〉 2 気味悪い...
む‐しゅみ【無趣味】
[名・形動]趣味をもたないこと。風流心のないこと。また、そのさま。無風流。没趣味。「—な(の)人」「—な(の)花瓶」
む‐しん【無心】
[名・形動] 1 無邪気であること。また、そのさま。「—の勝利」「—な子供」 2 意志・感情などの働きがないこと。「—の草木」 3 仏語。 ㋐心の働きが休止していること。 ㋑一切の妄念を離れた...
や‐じょう【野情】
自然のままの趣。田舎の風情。野趣。また、無風流な心。「吝嗇(りんしょく)—の人なりとて、爪(つま)はじきをして」〈読・雨月・貧福論〉