あぶらじごく【油地獄】
斎藤緑雨の小説。明治24年(1891)刊。柳橋の芸妓に惹かれ、やがて狂気に陥る地方出身の青年の姿を描く。
いしけりあそび【石蹴り遊び】
《原題、(スペイン)Rayuela》コルタサルの長編小説。1963年刊。姿を消した娼婦を探してパリの街をさまよい、ブエノスアイレスで狂気に陥る男の姿を描く。二通りの読み方が可能な実験的技法で書か...
うみとどくやく【海と毒薬】
遠藤周作の小説。昭和32年(1957)「文学界」誌に発表。太平洋戦争中に起きた九大生体解剖事件を題材に、生命の尊厳と戦争の狂気を描く。 を原作とする映画。熊井啓監督・脚本、昭和61年(19...
エンリコよんせい【エンリコ四世】
《原題、(イタリア)Enrico IV》イタリアの劇作家・小説家、ピランデッロの戯曲。1922年、ミラノにて初演。自身を神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世だと思いこんでいる男の狂気を描く。ヘンリー4世。
き【気〔氣〕】
[音]キ(漢) ケ(呉) [学習漢字]1年 〈キ〉 1 息。「気管・気息/一気・呼気・口気」 2 ガス体。「気圧・気化・気体/外気・換気・空気・香気・湿気・臭気・瘴気(しょうき)・蒸気・冷気」...
きょう【狂】
[常用漢字] [音]キョウ(キャウ)(漢) [訓]くるう くるおしい 1 気がくるう。「狂気・狂人・狂乱/発狂」 2 行為などが正常の域を外れる。正気とは思えないさまである。「狂喜・狂信・狂騒・...
くるい【狂い】
1 物事の状態・調子が正常でないこと。「計器に—が生じる」「一分(いちぶ)の—もなく組み立てる」 2 物事が予定・計画したとおりにいかないこと。「手順に—が生じる」 3 能や歌舞伎で、物狂いにな...
こころ‐たがい【心違ひ】
平常とは違っている心。狂気。心たがえ。「—とはいひながら、なほめづらしう見知らぬ人の御有様なりや」〈源・真木柱〉
サンセットおおどおり【サンセット大通り】
《Sunset Boulevard》米国の映画。1950年作。監督はワイルダー。過去の栄光にすがる大女優の老醜と狂気を描いたハリウッドの内幕もの。第23回米国アカデミー賞で3部門を受賞。
しのとげ【死の棘】
島尾敏雄の長編私小説。昭和35年(1960)「群像」誌に冒頭部分を発表。以後、「文学界」「新潮」などに断続的に連載したのち、昭和52年(1977)に長編小説として刊行。夫の浮気から狂気に陥った妻...