とく‐こ【独鈷】
⇒とっこ(独鈷)
とっ‐こ【独鈷/独古/独股】
《「どっこ」とも》 1 密教で用いる法具、金剛杵(こんごうしょ)の一種。鉄製または銅製で、両端がとがった短い棒状のもの。独鈷杵(とっこしょ)。とこ。 2 縦に1に模した形を連ねて、縞状に織り出し...
とっこ‐いし【独鈷石】
東日本の縄文晩期の磨製石器。両端がとがり、中央に2か所、節があり、仏具の独鈷(とっこ)に似ているところからの名称。呪術・祭儀などに用いたとみられる。
とっこ‐かまくび【独鈷鎌首】
論争好きの歌人。六百番歌合の時、顕昭(けんしょう)が独鈷を手に持ち、寂蓮(じゃくれん)が鎌首のように首をもたげて論争したのを、女房たちが「例の独鈷鎌首」とはやしたところからいう。
とっこ‐しょ【独鈷杵】
「独鈷1」に同じ。
とっこ‐の‐ゆ【独鈷の湯】
静岡県伊豆市の桂川(修善寺川)にわき出る温泉。修善寺温泉最古の湯とされ、名称は、空海が独鈷で岩をたたいたところ湯がわき出したという伝説による。
とっこ‐れい【独鈷鈴】
密教で用いる、独鈷の一端に鈴をつけた法具。