出典:gooニュース
「将軍の跡継ぎ問題」頭悩ませた田沼意次の"誤算" 10代将軍家治は正妻と子供を亡くし失意の中に
その中心となって動いたのが、田沼意次である。 家治の養子選定を行った田沼意次 家基の没後、次の世継を決める「御養君(おんやしないぎみ)御用掛」に命じられたのが、若年寄の酒井忠休、留守居の依田政次、そして、老中の田沼意次である。おのずの最高位である老中の意次が中心となり、家治の養子の選定が行われることとなった。
NHK大河で渡辺謙が演じる田沼意次に政敵の松平定信がワイロを贈ったワケ…やはり意次は裏金政治家だったか
■「べらぼう」で改めて注目されている老中・田沼意次 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)の主人公は江戸時代後期の出版業者・蔦屋重三郎(横浜流星)ですが、出版業界だけが描かれているわけではなく、当時の政治家たちの確執や権力闘争も展開しています。そうした政治家らの中でドラマ初回から一際目を引くのが田沼意次ではないでしょうか。
松平定信は「田沼意次を二度も刺そうと思った」…徳川家御三卿から男児が"排除"された末に起こったこと
こうした経緯から、定信は将軍家に意見書を出した際、田沼のことを「私所存には、誠に敵(かたき)ともなんとも存じ候(そうろう)盗賊同然の主殿頭(とものかみ)(田沼意次)」と記し、「二度も田沼を刺し殺そうとした」という(中公新書『松平定信』。原文では「同然」は「同前」になっている)。
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