い‐なか【田舎】
1 都会から離れた地方。「—から町に出てくる」 2 田畑が多く、のどかな所。人家が少なく、静かでへんぴな所。「便利になったとはいっても、まだまだ—だ」 3 生まれ故郷。郷里。父母や祖父母のふるさ...
いなか‐うた【田舎歌】
1 広く田舎で歌われる俗謡。ひなうた。俚謡(りよう)。 2 歌舞伎の下座音楽で、田舎道や田舎家の場面などに用いる歌。→在郷歌(ざいごううた)
いなか‐えびす【田舎夷】
田舎者を軽蔑していう語。
いなか‐かせぎ【田舎稼ぎ】
都会の商人・芸人などが田舎へ行って稼ぐこと。また、その人。
いなかきょうし【田舎教師】
田山花袋の小説。明治42年(1909)刊。自我に目覚めながら、貧しさのため片田舎で苦悩のうちに死んでゆく代用教員の悲劇を、モデルの日記と実地踏査をもとに描く。自然主義文学の代表作の一つ。
いなか‐くさ・い【田舎臭い】
[形][文]ゐなかくさ・し[ク]言動・趣向などが洗練されていない。やぼったい。どろくさい。「—・い服装」
いなか‐ことば【田舎言葉】
田舎の人が使っている言葉。
いなか‐ざむらい【田舎侍】
田舎在住または出身の、態度・身なりなどのやぼな侍。また、粗野粗暴な侍を卑しめていう語。田舎武者。田舎武士。いなかさぶらい。
いなかしさいのにっき【田舎司祭の日記】
《原題、(フランス)Journal d'un curé de campagne》ベルナノスの小説。1936年刊。信仰を失った人々の魂の救済をめざす青年司祭が、貧しさゆえの病により夭折(ようせつ)...
いなか‐しばい【田舎芝居】
1 田舎で催される素人の演劇。 2 地方の小都市や村などで、旅回りの役者が演じる芝居。江戸時代、江戸・大坂・京都の三都の役者が修業のために地方で興行した場合もいう。 3 設備が不完全で演技もへた...