かわ‐たび【革足袋】
なめし革で作った足袋。「濃い柑子(こうじ)の—、毛雪踏(けせった)をはきて」〈浮・二代男・二〉
くつ‐たび【靴足袋】
1 靴下。「青色の—に扣金附(しめがねつき)の半靴を穿(は)いた老人」〈二葉亭訳・片恋〉 2 くるぶしから下だけの足袋。「頭巾を襟巻きにして、中の町ぞうり、八幡ぐろの—」〈洒・通言総籬〉
くわぞめ‐たび【桑染(め)足袋】
薄黄色に染めた木綿足袋。貞享・元禄(1684〜1704)ごろ、主に伊達者(だてしゃ)が用いた。
ゴム‐たび【ゴム足袋】
ゴム底をつけた、戸外の労働ではく足袋。地下足袋。
さし‐たび【刺(し)足袋】
細かく刺し縫いにした足袋。また、その足袋を縫うこと。うね刺し足袋。
じか‐たび【地下足袋】
《じかに土を踏む足袋の意。「地下」は当て字》ゴム底の労働用の足袋。
すきや‐たび【数寄屋足袋】
《茶室で用いるところから》木綿・絹などの足袋。
せちべん‐たび【世知弁足袋】
足袋をよごさないために、さらにその上にはくもの。
たかさき‐たび【高崎足袋】
江戸中期、高崎で作られた足袋。木綿の地に木綿糸で刺し縫いをし、足首の部分の高さがやや低いもの。
たび【足袋/単皮】
主として和装のときに、足にはく袋状の履き物。甲と底との部分からなり親指だけが別に分かれ、現在では鞐(こはぜ)留めになっている。キャラコ・別珍などで作り、古くは革製のものもあった。防寒・礼装に用い...