うねべ【采女】
「うねめ」に同じ。「時持が妻(め)は、朱雀院(すざくゐん)の御時、—をなむし侍りし」〈宇津保・楼上下〉
うねめ【采女】
宮中の女官の一。天皇・皇后の側近に仕え、日常の雑事に従った者。律令制以前からあったとみられるが、律令制では諸国の郡司一族の子女のうちから容姿端麗な者を出仕させて、宮内省采女司(うねめのつかさ)が...
うねめ【采女】
謡曲。三番目物。作者未詳。世阿弥説もある。昔、猿沢池に身を投げた采女の霊が、旅僧に故事を語り、僧が回向(えこう)すると舞をまう。
うねめ‐の‐かみ【采女正】
采女司(うねめのつかさ)の長官。うねめのしょう。
うねめ‐の‐つかさ【采女司】
律令制で、宮内省に属し、采女に関することをつかさどった役所。
さい【采/賽】
1 双六(すごろく)・ばくちなどで用いる小さな立方体の道具。六つの面に一から六までの目が記してあり、投げ転がして上面に出た数により勝負を決める。さいころ。一天地六(いってんちろく)。 2 「采配...
さい【采】
[常用漢字] [音]サイ(呉)(漢) [訓]とる 1 美しい色彩。「采衣」 2 姿や様子。「風采」 3 えらびとる。「納采」 4 領地。「采地」 [名のり]あや・うね・こと [難読]采女(うねめ)
さい‐し【采詩】
中国で、政治の参考にするため、民間の詩歌を集めること。周代に行われたとされる。
さい‐しょく【采色】
1 風采と顔色。顔つき。「—不定」 2 色どり。また、女性の美しい顔だち。
さい‐しん【采薪/採薪】
たきぎをとること。