かぎり【限り】
1 時間・空間・数量・程度などの境や限界。また、終わり。最後。「—ある命を生きる」「学問の世界に—はない」「今を—と鳴きしきる蝉(せみ)」 2 (活用語の連体形や名詞に直接、または名詞に「の」の...
限(かぎ)りある位(くらい)
その人の身分の中で許される最高の位。「春宮に、—なりとも、このごろ譲り聞えて」〈栄花・歌合〉
限(かぎ)りある道(みち)
死出の旅路。「ただ—の別れのみこそ後ろめたけれ」〈源・初音〉
限(かぎ)りある世(よ)
この世。現世。「別れてはいつ相見むと思ふらむ—の命ともなし」〈後撰・離別〉
かぎり‐づき【限り月】
⇒かぎりのつき(限りの月)
かぎり‐な・い【限り無い】
[形][文]かぎりな・し[ク] 1 果てしがない。際限がない。きりがない。「—・く広がる青空」「—・い愛情」 2 この上ない。最上である。「—・い名誉」 3 程度がはなはだしい。ひと通りでない。...
かぎりなきひとつのみち【限りなき一つの道】
池宮彰一郎が本名の池上金男名義で昭和54年(1979)に発表した処女小説。
かぎりなくとうめいにちかいブルー【限りなく透明に近いブルー】
村上竜の小説。1960年代後半の、米軍基地周辺に住む若者たちの生活を描く。昭和51年(1976)発表。同年、第19回群像新人文学賞、第75回芥川賞受賞。昭和54年(1979)、作者自身の監督・脚...
かぎり‐の‐こと【限りの事】
死者を葬るための行事。葬儀。「御心地をあながちにしづめ給ひて、限りの御事どもし給ふ」〈源・御法〉
かぎり‐の‐たいこ【限りの太鼓】
江戸時代、上方(かみがた)の遊郭で大門をしめる時刻を知らせるために打った太鼓。門限は、寛永(1624〜1644)は四つ(午後10時ごろ)、貞享・元禄(1684〜1704)ごろには九つ(午前零時ご...