いわし【鰯/鰮】
1 ニシン科のマイワシ・ウルメイワシやカタクチイワシ科のカタクチイワシなどの海水魚の総称。ふつうはマイワシをさす。暖流に乗って回遊し、産卵期には近海に集まる。食用のほか、油をとったり、肥料や飼料...
いわし‐あみ【鰯網】
イワシをとるのに用いる網。
いわし‐かす【鰯滓】
油をとったあとのイワシを乾かしたもの。肥料にする。
いわし‐くじら【鰯鯨】
ナガスクジラ科のヒゲクジラ。全長17〜20メートル。北太平洋・北大西洋と南氷洋に分布。日本近海にも多い。イワシなどの小魚を捕食。
いわし‐ぐも【鰯雲】
白い小さな雲が、魚のうろこのように群がり広がっている雲。多く、巻積雲のことで、この雲が出るとイワシの大漁があるといわれた。鯖雲(さばぐも)。鱗雲(うろこぐも)。《季 秋》「—ひとに告ぐべきことな...
いわし‐さん【鰯酸】
不飽和脂肪酸の一。イワシ油・ニシン油などに含まれる。化学式C21H33COOH
鰯(いわし)で精進(しょうじん)落(お)ち
やっと迎えた精進落としの宴に、イワシのようないつでも食べられる魚を出す。ずっと耐えてきた努力が報われないことや、つまらないことで努力がむだになることのたとえ。
鰯(いわし)の頭(あたま)も信心(しんじん)から
イワシの頭のようなつまらないものでも信心する人には尊く思われる。物事をかたくなに信じる人を揶揄(やゆ)するときなどにもいう。
いわし‐ゆ【鰯油】
イワシから搾り取った油。茶色で不快臭がある。塗料油の原料などにする。