ジンナー【Muhammad Alī Jinnāh】
[1876〜1948]パキスタンの政治家。ムスリム連盟の指導者となり、英国の分割統治に対応してヒンズー教との分離、イスラム国家パキスタンの建国に尽力した。パキスタン自治領の成立とともに初代総督に就任。
ナギブ【Muḥammad Nagīb】
[1901〜1984]エジプトの軍人・政治家。スーダンの生まれ。1952年ナセルとともに革命に成功し、国王ファルーク1世を追放して首相になる。53年エジプト共和国初代大統領となったが、翌年失脚。
ムハンマド‐アブドゥフ【Muḥammad ‘Abduh】
[1849〜1905]近代エジプトのイスラム改革思想家。アフガーニーの感化を受け民族主義運動に参加。合理主義的立場からイスラム改革に努力した。特にアズハル大学の機構・教育改革に貢献。
ムハンマド‐アリー【Muḥammad ‘Alī】
[1769〜1849]近代エジプト、ムハンマド=アリー朝の開祖。オスマン帝国のエジプト太守。在位1805〜1848。マケドニア生まれ。エジプト国内を統一し、近代化に尽くす。1841年には太守の世...
ムハンマド‐イクバール【Muḥammad Iqbāl】
[1877〜1938]現代インド‐ムスリムを代表する詩人・思想家。イスラム国家独立の構想をいだいた。パキスタン建国の思想的先駆者で、国家的詩人。
むもん‐えかい【無門慧開】
[1183〜1260]中国、南宋の臨済宗の僧。杭州良渚(浙江(せっこう)省)の人。月林師観に参じて「無字」の公案によって大悟し、その著「無門関」に第一則として収めた。勅号、仏眼禅師。
むらい‐げんさい【村井弦斎】
[1864〜1927]小説家・ジャーナリスト。三河の生まれ。本名、寛。新聞小説や実用的読み物「食道楽」で人気を得た。小説「小説家」「小猫」など。
むらおか‐つねつぐ【村岡典嗣】
[1884〜1946]思想史学者。東京の生まれ。東北大教授。日本思想史学の開拓者。著「本居宣長」「日本思想史研究」など。
むらおか‐の‐つぼね【村岡局】
[1786〜1873]幕末の勤王家。本名、津崎矩子(つざきのりこ)。尊王攘夷運動に加わり、西郷隆盛らを援助して京都町奉行に捕らえられた。京都北嵯峨野の直指庵を再興。
モサデク【Muhammad Mosaddeq】
[1880〜1967]イランの政治家。1951年から首相。国内近代化を推進、アングロ‐イラニアン石油会社の国有化を強行した。1953年、国王派軍人のクーデターで失脚。