クローチェ【Benedetto Croce】
[1866〜1952]イタリアの哲学者・歴史家。マルクスの批判的検討を通してヘーゲル主義に至る。政治的にはファシズムに反対して自由主義の立場をとった。著「歴史叙述の理論と歴史」「一九世紀ヨーロッ...
クンマー【Ernst Eduard Kummer】
[1810〜1893]ドイツの数学者。ベルリン大教授。整数論に理想数を導入して、整数論の発展に大きく貢献。それを応用して、特別な場合のフェルマの最終定理を証明した。 [補説]フェルマの最終定理は...
せとうち‐じゃくちょう【瀬戸内寂聴】
[1922〜2021]小説家。徳島の生まれ。旧名、晴美。女性の愛と性を描いた伝記・私小説を執筆。作品に「夏の終り」「かの子撩乱」「美は乱調にあり」「花に問え」「場所」など。昭和48年(1973)...
セム【Sem】
旧約聖書に登場する人物。ノアの長子で、ハム、ヤペテの兄。ヘブライ人・アラム人・アラビア人などセム族の祖とされる。
せんだ‐これや【千田是也】
[1904〜1994]演出家・俳優。東京の生まれ。本名、伊藤圀夫。築地小劇場に参加、のち俳優座を創立。近代俳優術の理論化、ブレヒトの紹介など、新劇活動の中心的役割を果たす。
ぜんせ‐たいし【善施太子】
釈迦(しゃか)が前世に葉波国の太子であったときの名。よく施しを行い、どのような場合でも布施を拒まなかったところからの名。
ゼンパー【Gottfried Semper】
[1803〜1879]ドイツの建築家。古典主義の研究者で、ドレスデンの宮廷歌劇場(現ゼンパーオーパー)、ウィーンのブルク劇場を建てた。著「様式論」など。
そう‐ぐう【曹禺】
[1910〜1996]中国の劇作家。本名は万家宝。湖北省の人。天津生まれ。清華大学在学中の1934年、中国近代劇史上画期的な作品「雷雨」を発表し、一躍文壇に登場。のち、「日出」「北京人」などを発...
そうま‐ぎょふう【相馬御風】
[1883〜1950]評論家・詩人・歌人。新潟の生まれ。本名、昌治。「早稲田文学」の編集に参加、また三木露風・野口雨情らと早稲田詩社を興し、自然主義の立場から評論・口語自由詩を発表。晩年は良寛の...
そが‐きょうだい【曽我兄弟】
曽我祐成(すけなり)(十郎)・時致(ときむね)(五郎)の兄弟。建久4年(1193)富士の裾野の狩り場で、父のあだ、工藤祐経(くどうすけつね)を討ち、のちに謡曲・歌舞伎などの題材となった。