なかむら‐てきさい【中村惕斎】
[1629〜1702]江戸前期の儒学者。京都の人。名は之欽。朱子学を奉じ、伊藤仁斎と並び称された。著「四書示蒙句解」「訓蒙図彙」など。
なかむら‐なかぞう【中村仲蔵】
[1736〜1790]歌舞伎俳優。初世。屋号、栄屋。江戸の人。俳名、秀鶴。忠臣蔵五段目の定九郎をはじめとして、実悪(じつあく)の演技に長じ、すぐれた型を残した。舞踊志賀山流の中興の祖。
なかむら‐ふせつ【中村不折】
[1866〜1943]洋画家・書家。江戸の生まれ。本名、鈼太郎(さくたろう)。フランスに留学したのち、太平洋画会に参加。歴史画を多く描いた。また、東京根岸に書道博物館を設立。
なかむら‐まさなお【中村正直】
[1832〜1891]幕末・明治の洋学者・教育家。江戸の生まれ。東大教授。号、敬宇。昌平坂学問所に学び、英国留学後、明六社の設立に参加し、啓蒙思想の普及につとめた。訳著「西国立志編」「自由之理」など。
なからい‐ぼくよう【半井卜養】
[1607〜1679]江戸前期の俳人・狂歌師。堺の人。名は慶友。幕府の医師として江戸に招かれた。俳諧を松永貞徳に学び、和歌・連歌・狂歌をよくした。家集「卜養狂歌集」など。
ながわ‐かめすけ【奈河亀輔】
江戸中期の歌舞伎狂言作者。初世。奈良の人。並木正三の門人で、安永・天明(1772〜1789)のころに京坂で活躍。代表作「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」「伊賀越乗掛合羽(いがごえのりかけがっ...
なごや‐げんい【名古屋玄医】
[1628〜1696]江戸前期の医師。京都の人。字(あざな)は閲甫・富潤。号、宜春庵・丹水子・桐渓。古医方説を唱えた。著「医方問余」など。
なつめ‐せいび【夏目成美】
[1749〜1817]江戸後期の俳人。江戸の人。名は包嘉。通称、井筒屋八郎右衛門。別号、随斎など。浅草蔵前の札差(ふださし)。乙二(おつに)・大江丸らと交わり、小林一茶の後援者でもあった。句集「...
ならや‐もざえもん【奈良屋茂左衛門】
[?〜1714]江戸中期の豪商。江戸深川の材木商。日光東照宮の修築で巨富を積み、紀国屋文左衛門と並び称された。資産を継いだ子が吉原で豪遊した話は有名。
にのみや‐けいさく【二宮敬作】
[1804〜1862]江戸末期の蘭方医。伊予の人。号、如山。長崎でシーボルトに師事。シーボルト帰国後は宇和島藩医として種痘の普及などに尽力。