とう‐ていかん【藤貞幹】
[1732〜1797]江戸中期の考証学者。京都の人。姓は藤原または藤井という。号、無仏斎・好古。国学・有職故実を修め、特に古文書・金石文に通じた。著「衝口発(しょうこうはつ)」「好古日録」など。
ふじわら‐の‐きんとう【藤原公任】
[966〜1041]平安中期の歌人・歌学者。通称、四条大納言。故実に詳しく、また、漢詩・和歌・音楽にすぐれた。「和漢朗詠集」「拾遺抄」「三十六人撰」などを撰。歌論書「新撰髄脳」「和歌九品」、家集...
ふじわら‐の‐さねより【藤原実頼】
[900〜970]平安中期の公卿。忠平の子。小野宮殿と称された。円融天皇の摂政に就任。有職(ゆうそく)故実に詳しく、小野宮流の始祖。著に有職故実書「小野宮故実旧例」、歌集「清慎公集」。日記「水心...
ふじわら‐の‐もろすけ【藤原師輔】
[908〜960]平安中期の公卿。忠平の子。通称、九条殿。娘安子が村上天皇の皇后となり、子の兼通・兼家、孫の道長と続く摂関家の祖となった。有職故実の九条流の祖。著「九条年中行事」、日記「九暦(き...
みなもと‐の‐ありひと【源有仁】
[1103〜1147]平安後期の公卿・歌人。後三条天皇の孫。源氏の姓を賜り、臣籍に降下、花園左大臣と称される。詩歌・書に通じた。日記「園槐記」、有職故実書「春玉秘抄」。
みなもと‐の‐たかあきら【源高明】
[914〜983]平安中期の公卿。醍醐天皇の皇子。通称、西宮左大臣。源の姓を賜り、臣籍に降下。安和(あんな)の変で大宰権帥(だざいのごんのそち)に左遷。学を好み、有職故実に詳しかった。著「西宮記」。
やましな‐ときつぐ【山科言継】
[1507〜1579]室町後期の公卿。有職故実に通じ、また、皇室財政維持のため奔走。日記に「言継卿記」がある。