おおとも‐の‐たびと【大伴旅人】
[665〜731]奈良時代の歌人。家持の父。征隼人持節使(せいはやとじせつし)・大宰帥(だざいのそち)をへて大納言。文武にすぐれ、漢詩・和歌は懐風藻・万葉集に収載。
おおとも‐の‐みゆき【大伴御行】
[?〜701]飛鳥時代の豪族・官人。安麻呂の兄。壬申の乱に天武天皇を助けた功臣。その後も持統・文武天皇にも仕え、大納言となる。贈右大臣。和歌1首が万葉集に収載。
おおとも‐の‐やかもち【大伴家持】
[718ころ〜785]奈良時代の歌人。三十六歌仙の一人。旅人の子。中納言。越中守・兵部大輔(ひょうぶのたいふ)など地方・中央の諸官を歴任。万葉集編纂者(へんさんしゃ)の一人といわれる。万葉末期の...
おおとも‐の‐やすまろ【大伴安麻呂】
[?〜714]天武から元明朝にかけての武臣。大伴旅人の父。壬申(じんしん)の乱で功績を立て、大納言・大将軍となった。和歌3首が万葉集に収載。
おおまち‐けいげつ【大町桂月】
[1869〜1925]詩人・評論家。高知の生まれ。本名、芳衛。雑誌「帝国文学」に評論や詩を発表。のち、紀行文を多く書いた。詞華集「花紅葉」(共著)「黄菊白菊」、随想評論集「我が文章」など。
おかだ‐たけまつ【岡田武松】
[1874〜1956]気象学者。千葉の生まれ。長く中央気象台長を務め、日本の気象観測制度を確立。文化勲章受章。著「日本気候論」など。
おぎがみ‐なおこ【荻上直子】
[1972〜 ]映画監督。千葉の生まれ。平凡な人々の静かな日常を淡々と、かつ叙情的に描いた作品で注目される。代表作「バーバー吉野」「かもめ食堂」「めがね」など。
おぐり‐ふうよう【小栗風葉】
[1875〜1926]小説家。愛知の生まれ。本名、加藤磯夫。尾崎紅葉の門下。構成の巧みさと美文体を特色とするが、自然主義風の作品も発表。「亀甲鶴(きっこうづる)」「恋慕(れんぼ)流し」「青春」など。
オズボーン【John Osborne】
[1929〜1994]英国の劇作家。既成の社会秩序を批判する処女戯曲「怒りをこめてふり返れ」で世に衝撃を与え、「怒れる若者たち」という言葉を生んだ。
オー‐ヘンリー【O. Henry】
[1862〜1910]米国の短編小説家。本名、ウィリアム=シドニー=ポーター(William Sydney Porter)。庶民生活の哀歓を軽妙に描いた。作「賢者の贈り物」「最後の一葉」など。