とくいつ【徳一】
平安初期の法相(ほっそう)宗の僧。徳溢・得一とも書いた。藤原仲麻呂の子といわれる。東大寺に住んだのち東国に移り、筑波山に中禅寺、会津に慧日寺を開いて布教。法華一乗を唱える最澄と再三にわたって論争...
どうきょう【道鏡】
[?〜772]奈良時代の法相(ほっそう)宗の僧。河内(かわち)の人。弓削(ゆげ)氏出身。称徳天皇に信任されて政界に進出。太政大臣禅師・法王となり、権力をふるったが、皇位をねらって藤原氏および和気...
のみ‐の‐すくね【野見宿禰】
日本の伝説上の人物。天穂日命(あめのほひのみこと)の子孫。垂仁天皇の命により、当麻蹴速(たいまのけはや)と力を争って勝ち、相撲取りの祖とされる。また、皇后の死に際し、殉死の代わりに陵墓に埴輪(は...
はざま‐しげとみ【間重富】
[1756〜1816]江戸中期の天文・暦学者。大坂の人。号、長涯・耕雲。富裕な商人の出身。麻田剛立(あさだごうりゅう)の門人で、幕府の寛政改暦や観測器械の改良に尽力。長崎の沿海測量も行った。
はなおか‐せいしゅう【華岡青洲】
[1760〜1835]江戸後期の外科医。紀伊の人。名は震。字(あざな)は伯行。古医方・オランダ外科を学び、開業。チョウセンアサガオを主剤とする麻酔剤を開発し、日本初の乳癌(にゅうがん)摘出手術に...
ひとまる【人丸】
⇒柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
ひとまろ【人麻呂】
⇒柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
ふじわら‐の‐はまなり【藤原浜成】
[724〜790]奈良時代の公卿。麻呂の子。大宰帥(だざいのそち)。娘婿の氷上川継の乱に連座して大宰員外帥となり、任地で没。著「歌経標式」など。
ふじわら‐の‐ももかわ【藤原百川】
[732〜779]奈良後期の公卿。宇合(うまかい)の子。初名、雄田麻呂。称徳天皇の没後、光仁天皇を擁立して道鏡を追放し、山部親王(桓武天皇)の立太子を実現するなど、藤原氏発展のもとをつくった。
ラスキン【John Ruskin】
[1819〜1900]英国の批評家。ターナーやラファエル前派を擁護する美術評論を著す一方、実践的立場から社会改革を論じた。著「近代画家論」「胡麻(ごま)と百合(ゆり)」など。