キルヒャー【Athanasius Kircher】
[1601〜1680]ドイツのイエズス会士・自然科学者。古代エジプト象形文字・幻灯・光の屈折・電磁石・火山など、広い分野で業績をあげた。著「エジプト語復原」「明暗大技術」「地下の世界」など。
きん‐せいたん【金聖嘆】
[?〜1661]中国、明末・清初の文芸評論家。呉県(江蘇省)の人。名は人瑞(じんずい)。聖嘆は号。「離騒」「荘子」「史記」「杜詩」「水滸伝」「西廂記(せいそうき)」を「六才子書」とよんで推奨、最...
キンディー【al-Kindī】
[800ころ〜870ころ]イスラム哲学者。アラブ人。ギリシャ哲学を移入し、数学・天文学・医学など諸学にも広く通じた。著「知性論」は、のちのイスラム哲学の出発点となった。
クアジーモド【Salvatore Quasimodo】
[1901〜1968]イタリアの詩人。初期は叙情詩を、第二次大戦中から反ファシズムの詩を作った。1959年ノーベル文学賞受賞。詩集「水と土」「来る日も来る日も」。
クインティリアヌス【Marcus Fabius Quintilianus】
[35ころ〜95ころ]古代ローマの修辞学者・教育者。弁論術教育に貢献。著「弁論術教程」。
クイーン【Ellery Queen】
米国の推理小説家。ダネー(Frederic Dannay[1905〜1983])と、リー(Manfred Bennington Lee[1905〜1971])の共同ペンネーム。本格推理小説を多数...
くしだ‐たみぞう【櫛田民蔵】
[1885〜1934]経済学者。福島の生まれ。大原社会問題研究所に入り、ドイツに留学。日本における「資本論」研究の水準を高め、また、マルクス(主義)経済学の普及に尽くした。
くじょう‐かねざね【九条兼実】
[1149〜1207]鎌倉初期の公卿。藤原忠通の子。九条家の祖。法名は円証。源平争乱期に複雑な政治生活を送るが、源頼朝と結び、摂政・関白となった。博学をもって知られ、典礼・和歌・音楽・書に秀でた...
くよう‐こう【公羊高】
中国、戦国時代の斉(せい)の学者。子夏の門人で、「春秋公羊伝」の作者といわれる。生没年未詳。
クーザン【Victor Cousin】
[1792〜1867]フランスの哲学者。ヘーゲル、シェリング、スコットランドの常識哲学などの影響を受け、折衷主義を唱えた。哲学史の領域を開拓。著「近世哲学史講義」「真善美について」など。