かいにち‐おう【戒日王】
7世紀ごろの、中インドのカニャークプジャ国の王。仏教を保護し、文学を奨励した。自ら梵語(ぼんご)の仏教戯曲「ナーガーナンダ」などを作った。ハルシャ。
かく‐まつじゃく【郭沫若】
[1892〜1978]中国の文学者・歴史学者・政治家。楽山(四川省)の人。名は開貞。日本に留学中、文筆活動を開始。日中戦争勃発と同時に抗日救国に活躍。中華人民共和国成立後、政務院副総理・中国科学...
かしわばら‐ひょうぞう【柏原兵三】
[1933〜1972]小説家・ドイツ文学者。千葉の生まれ。母方の祖父をモデルにした「徳山道助の帰郷」で芥川賞受賞。他に「長い道」「仮りの栖(すみか)」「ベルリン漂泊」など。
カズオ‐イシグロ【Kazuo Ishiguro】
[1954〜 ]英国の小説家。長崎の生まれ。1960年渡英、後に帰化。「日の名残り」でブッカー賞を受賞。2017年、ノーベル文学賞受賞。他に「浮世の画家」「充たされざる者」「わたしを離さないで」...
かたおか‐てっぺい【片岡鉄兵】
[1894〜1944]小説家。岡山の生まれ。新感覚派からプロレタリア文学に転換。のちに検挙され転向してからは通俗小説を書いた。代表作「綱の上の少女」「生ける人形」「朱と緑」など。
カッシーニ【Giovanni Domenico Cassini】
[1625〜1712]イタリアの天文学者。のち、フランスに帰化。木星の自転や土星の衛星を発見、また土星の環の精密測定を行ってカッシーニの空隙(くうげき)を発見した。パリ国立天文台の初代台長。
かつら‐こそん【桂湖村】
[1868〜1938]中国文学者。早稲田大学教授。新潟の生まれ。名は五十郎。漢詩をよくし、陶器の研究でも知られた。著「漢籍解題」。
かとう‐しゅういち【加藤周一】
[1919〜2008]評論家。東京の生まれ。昭和22年(1947)、中村真一郎・福永武彦との共著である評論集「一九四六 文学的考察」を発表。その後は文学・文化・美術・政治など幅広い分野で評論活動...
かとう‐みちお【加藤道夫】
[1918〜1953]劇作家。福岡の生まれ。文学座に入り、劇作・演出に当たったが、自殺。戯曲「なよたけ」「思ひ出を売る男」など。
かどかわ‐げんよし【角川源義】
[1917〜1975]出版人・国文学者・俳人。富山の生まれ。辺見じゅんの父。折口信夫に師事。昭和20年(1945)に角川書店を創業、角川文庫・昭和文学全集などを刊行し成功を収めた。著作に「語り物...