はせがわ‐てんけい【長谷川天渓】
[1876〜1940]評論家・英文学者。新潟の生まれ。本名、誠也。雑誌「太陽」の編集に従事。自然主義の論客として脚光を浴びた。評論集「自然主義」など。
はなもり‐やすじ【花森安治】
[1911〜1978]ジャーナリスト。兵庫の生まれ。第二次大戦中は大政翼賛会の宣伝部員。戦後、大橋鎮子と共に、生活雑誌「暮しの手帖」を創刊・編集。消費者の立場からの雑誌づくりで菊池寛賞受賞。「一...
はやし‐たつお【林達夫】
[1896〜1984]評論家。東京の生まれ。自由主義的な思想家として、政治・思想・文化の動向に鋭い批判を加えた。平凡社の「世界大百科事典」編集長。著「思想の運命」「歴史の暮方」「共産主義的人間」など。
ハーフィズ【Ḥāfiẓ】
[1326ころ〜1390ころ]イランの神秘主義叙情情詩人。死後に編集された詩集が、ゲーテの「西東詩集」に大きな影響を与えた。
バイルシュタイン【Friedrich Konrad Beilstein】
[1838〜1906]ロシアの化学者。有機化合物の叢書をなす「有機化学便覧」を最初に編集。ニトロトルエンの合成、ハロゲン検出法のバイルシュタイン法の発明などの業績もある。
バッハマン【Ingeborg Bachmann】
[1926〜1973]オーストリアの女性詩人・小説家。第二次大戦後の世界を鋭く描写した。詩集「大熊座の呼びかけ」、短編集「三十歳」「同時通訳」、長編「マリーナ」など。
ばば‐つねご【馬場恒吾】
[1875〜1956]ジャーナリスト。岡山の生まれ。「ジャパンタイムズ」「国民新聞」の編集長を歴任。自由主義擁護の論陣を張り、無産政党の結成にも尽力。第二次大戦後、読売新聞社社長。
バーベリ【Isaak Emmanuilovich Babel'】
[1894〜1940]ロシアの小説家。ユダヤ系で、1920年代のソ連文学を代表する小説家の一人。装飾的な文体で、故郷オデッサ(現ウクライナのオデーサ)や革命期の苛烈な戦争を描いた。スターリン時代...
ビアス【Ambrose Bierce】
[1842〜1914ころ]米国のジャーナリスト・小説家。辛辣(しんらつ)な風刺で知られる。動乱中のメキシコで行方不明となった。短編集「いのちの半ばに」、警句集「悪魔の辞典」など。
フエンテス【Carlos Fuentes】
[1928〜2012]メキシコの小説家。メキシコ人のアイデンティティーを問う、心理主義的作品で注目される。ジャーナリストとして、雑誌編集・評論執筆も行う。作「アルテミオ=クルスの死」「我らの大地...