すえひろ‐てっちょう【末広鉄腸】
[1849〜1896]政治家・ジャーナリスト・小説家。伊予の生まれ。本名、重恭(しげやす)。「朝野(ちょうや)新聞」などに政論を展開。自由民権運動に参加。のち衆議院議員。政治小説「雪中梅」「花間...
たかい‐こうざん【高井鴻山】
[1806〜1883]幕末・明治初期の陽明学者。信濃の人。本名、市村健。京都で梁川星巌(やながわせいがん)に、江戸で佐藤一斎に師事。攘夷(じょうい)論・公武合体論を唱えた。明治維新後、東京・長野...
たかく‐あいがい【高久靄厓】
[1796〜1843]江戸後期の南画家。下野(しもつけ)の人。谷文晁(たにぶんちょう)・池大雅(いけのたいが)らに学び、さらに明・清画法を研究した。
たきがわ‐きょう【多岐川恭】
[1920〜1994]小説家。福岡の生まれ。本名、松尾舜吉。本格推理小説、時代小説、ミステリー、SFなど広い分野で作品を発表。巧みなストーリー展開と綿密な性格描写で多くの読者を得た。「落ちる」で...
たきぐち‐にゅうどう【滝口入道】
平安末期の僧。本名、斎藤時頼(さいとうときより)。平重盛に仕え、滝口の武士のとき、建礼門院の雑仕女(ぞうしめ)の横笛と恋愛、父の茂頼にいさめられて19歳で出家。嵯峨(さが)往生院で修行し、のち...
たけい‐たけお【武井武雄】
[1894〜1983]童画家・版画家。長野の生まれ。「童画」という名称の創始者で、初期童画界の代表者の一人。
たけうち‐よしみ【竹内好】
[1910〜1977]中国文学者・評論家。長野の生まれ。魯迅(ろじん)の研究・翻訳とともに、独自の見識で近代日本文化を批判。著「魯迅」「国民文学論」など。
たけした‐のぼる【竹下登】
[1924〜2000]政治家。島根の生まれ。中学教師を経て昭和33年(1958)衆議院議員初当選。官房長官・大蔵大臣などを歴任後、同62年に田中(角栄)派を分裂させ経世会を結成。同年、中曽根首相...
たつの‐ゆたか【辰野隆】
[1888〜1964]フランス文学者・随筆家。東京の生まれ。辰野金吾の長男。東大でフランス文学を講じ、門下から渡辺一夫・小林秀雄らが輩出。著「ボオドレエル研究序説」「忘れ得ぬ人々」など。
だざい‐しゅんだい【太宰春台】
[1680〜1747]江戸中期の儒学者。信濃の人。名は純。字(あざな)は徳夫。別号、紫芝園。荻生徂徠(おぎゅうそらい)に学び、経世学の分野で徂徠学を発展させた。著「聖学問答」「経済録」など。