うま‐の‐ないし【馬内侍】
平安中期の女流歌人。右馬権頭(うまのごんのかみ)源時明の娘。選子内親王・中宮定子に仕えた。「馬内侍歌日記」「馬内侍集」などがある。生没年未詳。
き‐の‐ないし【紀内侍】
平安中期の歌人。貫之(つらゆき)の娘。鶯宿梅(おうしゅくばい)の故事で有名。紅梅の内侍。生没年未詳。
こうとう‐の‐ないし【勾当内侍】
掌侍(ないしのじょう)四人のうちの第一位の者。天皇への奏請の取り次ぎ、勅旨の伝達をつかさどる。長橋(ながはし)の局(つぼね)。長橋殿。 「太平記」に登場する美女。後醍醐天皇に仕えて勾当内侍と...
こしきぶ‐の‐ないし【小式部内侍】
[?〜1025]平安中期の女流歌人。父は橘道貞、母は和泉式部。母とともに上東門院彰子に仕えた。26、7歳で死去。歌は後拾遺集・金葉集などに載る。
すおう‐の‐ないし【周防内侍】
[?〜1110ころ]平安後期の女流歌人。周防守平棟仲の娘。名は仲子。後冷泉(ごれいぜい)・後三条・白河・堀河の4天皇に女官として仕えた。後拾遺集以下の勅撰集に35首が入集。家集に「周防内侍集」がある。
なかつかさのないし【中務内侍】
鎌倉後期の女流歌人。中務大輔(たいふ)藤原永経の娘。伏見天皇に仕え、和歌に長じた。「中務内侍日記」の作者。生没年未詳。
べん‐の‐ないし【弁内侍/辨内侍】
鎌倉中期の女流歌人。藤原信実の娘。後深草天皇に仕えた。のち、出家。著「弁内侍日記」。後深草院弁内侍。生没年未詳。