こんな/こういう/このよう/かかる/かよう の解説 - 小学館 類語例解辞典

こんな/こういう/このよう/かかる/かよう の共通する意味

話し手に身近なものの状態や程度を間接的に述べる語。

英語表現 such

国語辞書で調べる こんな こういう このよう かかる かよう

こんな/こういう/このよう/かかる/かよう の使い方

こんな 【形動】
▽こんな人とは思わなかった ▽こんな時こそ彼に助けてもらおう ▽こんな事は大した事ではない ▽こんなに親切にしてもらって…
こういう 【連体】
▽こういう事になるなら来なければよかった ▽こういう場合どうすればいいのですか
このよう 【形動】
▽このような絵を見るのは初めてです ▽このようにすれば簡単だ
かかる 【連体】
▽かかる事態に至っては対処の仕様がない
かよう 【形動】
▽かよう申しております ▽かように取り計らいます

こんな/こういう/このよう/かかる/かよう の使い分け

「こんな」が、対象を身近に感じている表現であるのに対して、「こういう」「このよう」は、「こんな」よりも客観的である。したがって、「こんな人とは思わなかった」と「こういう人とは思わなかった」をくらべると、前者は、「人」に対する話者の感想(いい人だ、腹黒い人だ、など)を意味し、後者は、「人」の状態の説明(自分に親切にしてくれた、自分にいじわるをした、など)を意味する。
対象への身近さはマイナスの評価を伴いやすいので、「こんな人」といった場合、ほめる意味ではなく、けなす意味になることが多い。
「かかる」「かよう」は「こういう」「このよう」の意の文語的な言い方。
「こんな」は、語幹がそのまま連体形の働きをするので、連体詞とすることもあるが、接続助詞「ので」「のに」が下につくときは、「こんなな」の形をとる。

こんな/こういう/このよう/かかる/かよう の関連語

こう 【副】
このように。「こう寒くてはたまらない」「ああしろこうしろとうるさい」
かく 【副】
「こう」と同じ意味だが、文語的な言い方。「かくなる上は…」「かくの如(ごと)し」

カテゴリ

#事柄・性質#程度