にとって/からみて の解説 - 小学館 類語例解辞典

にとって/からみて の共通する意味

立場・視点を表わす。

にとって/からみて の使い方

にとって
▽彼女にとっての一番の関心事はおしゃれについてである ▽敬語は人間関係にとって潤滑油の役割を果たします
からみて
▽親からみてかわいくない子供はいない ▽車の運転の仕方からみて、彼は短気な性格のようだ

にとって/からみて の使い分け

「にとって」は、…の身から見て、の意で主に人物を受けるが、元の動詞「とる」が事物を自分側に引き入れるという意味であるところから、受け手としての立場・視点を表わす気持ちが強い。
「からみて」は、「にとって」にくらべて、こちらから働きかける気持ちが強い(表例(1))。人物はもちろん、抽象概念も自由に受けることができる。また比較の意味合いが加わることも多い(表例(2))。
「にとっては」の話し言葉的な言い方として、「にとっちゃ」がある。

にとって/からみて の関連語

からいって・からいうと・からいえば・からして・からすると・からすれば・からみると・からみれば・からみたら
「からみて」と同じような意味で、いろいろな言い方がある。「からみると」「からみれば」「からみたら」は、特に比較の意味合いが強く出やすい。「息子は、その性格からいって医者には向かないでしょう」「となりは資産家だが、暮らしぶりからいうとむしろ質素だ」「タバコは健康の面からいえば好ましくはない」「体罰は教育的見地からして望ましいものではない」「夫の立場からすると都合の良いことでも、妻の立場からすれば困ることもあります」「深夜には電車の音が昼間からみるとずっと近く聞こえる」「選挙期間中からみれば今はずっと静かだ」「切れ者と言われた前任者からみたら、今の担当者はかなり見劣りがする」

にとって/からみて の類語対比表

①生徒…頼りになる先生②去年の自分…格段の進歩だ今の健康状態…旅行は無理だ睡眠と栄養は健康…欠かせない
にとって
からみて

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