ねえ(ね) の類語・言い換え
ブックマークへ登録なあ/ね(え)/わ(あ)/こと の共通する意味
詠嘆・感動を表わす。
なあ/ね(え)/わ(あ)/こと の使い方
なあ/ね(え)/わ(あ)/こと の使い分け
- 1
- 「なあ」「ね(え)」「わ(あ)」「こと」は、話し手の感動を表現する終助詞で、話し言葉で用いられる。詠嘆・感動を表わす形式には、終助詞のほかに助動詞(文語の「けり」「なり」)や感動詞(「まあ」「ああ」など)、一語文(象を見て、「大きい!」と言う類)などがある。
- 2
- 「なあ」は、主に男性が用いる。次の「ね(え)」とは違い、独り言でも用いられる(例文(2))。独り言であれば、女性が用いることもある(例文(3))。「なあ」にはほかに、願望の意を表わす用法(「僕もほしいなあ」)や相手の同意を求める意を表わす用法(「君も見たよなあ」)もある。
- 3
- 「ね(え)」は、話し相手のいる場合に用いる。男女の別なく用いられるが、接続のしかたが異なる。動詞・形容詞に接続する場合、男性は直接「ね(え)」をつける(例文(1))が、女性は「わね(え)」となる(例文(2))。名詞に接続する場合は、男性が「名詞+だ+ね(え)」となる(例文(3))が、女性では「名詞+ね(え)」となる(例文(4))。「ね(え)」にはほかに、念を押す意を表わす用法(「君、明日も必ず来るね」)、相手の同意を求める意を表わす用法(「今日は水曜日だったよねえ」)などがある。
- 4
- 「わ(あ)」は、主に女性が用いる。次の「こと」と違い、年齢などに関係なく女性一般が普通に用いる。年配の男性が用いることもあるが、イントネーションが異なり、女性が上昇調であるのに対して下降調である。「わ」にはほかに、断定の調子をやわらげる用法(「それなら私にもできますわ」)などがある。
- 5
- 「こと」も女性が用いる。主に年配の女性が用い、上品な感じを与えるが、場合によってはいやみな印象を与えることもある。「こと」にはほかに、「ことよ」の形で、断定の調子をやわらげたり(「そんなお話うかがっていませんことよ」)、「ないこと」の形で、相手に同意を求めたり(「あなたもそうお思いになりませんこと」)、勧誘したり(「お茶でもいかがですこと」)する用法もある。
カテゴリ
#助詞・助動詞