に違いない/はずだ の解説 - 小学館 類語例解辞典

に違いない/はずだ の共通する意味

確信をもった推量・推測・推定を表わす。

に違いない/はずだ の使い方

に違いない
▽彼の実力なら合格するに違いない ▽娘さんは母親似だとすれば、きっときれいな方に違いありません ▽あの人の言うことは理想には違いないが、世の中そううまくはいかないものだ
はずだ
▽(1)あれから三年たったから、今年は高校入学のはずだ ▽(2)このまま順調にいけば、来週あたり退院できるはずです ▽(3)彼女と結婚していれば、今頃幸せな家庭を築いてるはずだった

に違いない/はずだ の使い分け

過去・現在・未来のことについての確実性の高い(確信の高い)推測、根拠のある推定を表わす。表例(1)の場合、「はずだ」の方が、夜ふかしして翌朝寝坊するようなことが過去に何度もあったので今回もそうだろうという根拠のある推定の意味合いが強くなる。
「はずだ」は「はずだった」と過去形にすると、実際は物事が推測どおりにいかなかったことを表わし、不満・後悔・疑問などの気持ちがこめられることが多くなる(例文(3))。
「に違いない」は、自分の推測を自分自身で確認し納得するといった、独り言や心の中での考え事に使われ、相手の問いかけに対する答えなどには使われないため、会話文より地の文に多く見られる。「はずだ」にはそのような制限はない。

に違いない/はずだ の関連語

かもしれない
「に違いない」より確信の度合いが低い推量を表わすが、使用範囲はかなり広く、真実である確率がゼロに近い場合から相当に高い場合まである。話し言葉では「かもわからない」もよく使われる。「何も言わないでいるのが、彼の精一杯の愛情だったかもしれません」「明日晴れたら、遊びに行くかもわからない」
に相違ない
「に違いない」と同じ意味だが、硬い文章で使われる。「高齢化社会を迎え、福祉の見直しが求められるに相違ありません」
にきまっている
「に違いない」より確実性が高く、断定に近い。話し言葉に多い。「どんなにとめたって彼は行くにきまっているよ」

に違いない/はずだ の類語対比表

①彼はゆうべ夜ふかししたので、けさ寝坊した…彼はけさ寝坊した。ゆうべ夜ふかしした…難しい問題(の)…が、努力すれば必ず解ける九時に来る…のに、まだ来ない
に違いない
はずだ(の)--な○

参照

はずだ⇒わけだ/はずだ

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