雨が降ろうが槍が降ろうが
どんな困難があってもやりとげるという強い決意のたとえ。石にかじりついても。
雨車軸の如し
雨脚を車軸に見立てて、大粒の雨が激しく降るさまをいう。→車軸を流す
雨塊を破らず
《「塩鉄論」水旱 (すいかん) から》降る雨が静かに土を壊さずしみ込む意から、世の中がよく治まっているさまをたとえていう。
雨に沐い風に櫛る
《「荘子」天下の「甚雨 (じんう) に沐い、疾風に櫛り、万国を置 (た) てたり」から》雨や風に身をさらす意で、苦労することのたとえ。櫛風沐雨 (しっぷうもくう) 。
雨につけ風につけ
雨が降っても風が吹いても。どんな時でも。
雨に濡れて露恐ろしからず
大難に出あった者は小難を恐れないことをいうたとえ。
雨の宮風の宮
《「雨の宮」「風の宮」は伊勢神宮の末社。伊勢参りの案内人が多くの末社にやたらに賽銭 (さいせん) を出させるところから》出費の多いこと。また、出費がかさむ原因となる取り巻き連中のこと。「—どもを大勢腰にひっつけて」〈滑・続膝栗毛・一一〉
雨晴れて笠を忘る
苦難のときに受けた恩を、その時が過ぎると忘れてしまうことのたとえ。
雨降って地固まる
もめごとなど悪いことが起こったあとは、かえって基盤がしっかりしてよい状態になることのたとえ。
飴と鞭
支配や指導の方法で、甘い扱いをして譲歩する一方で厳しく締めつけることのたとえ。社会保険制度で労働者を優遇するとともに社会主義者鎮圧法を制定して支配した、ドイツのビスマルクの政策を評した言葉。