いわいちゃ【岩井茶】
岩井半四郎が衣装に好んで用いた茶色。灰色がかってくすんだ茶色。
いわいづき【祝月/斎月】
《特に斎 (い) み慎む月と考えられたところから》1月・5月・9月の称。その月の1日には、身なりを整えて祝ったり、社寺へ参ったりした。「とりわけ—、鬢付け、元結をととのへ、人交りもしたからう」〈浄・油地獄〉
いわいでん【祝(い)殿】
同族が合同して森などに小祠 (しょうし) を建てて祭る神。
いわいのぜん【祝(い)の膳】
祝儀のときに出される膳。熨斗 (のし) ・昆布・勝ち栗 (ぐり) をつける習慣がある。
いわいばし【祝(い)箸】
祝儀、特に、正月の膳に用いる白木の箸。太箸。《季 新年》「刈柴の中から選りて—/蝶衣」
いわいはんしろう【岩井半四郎】
歌舞伎俳優。屋号、大和屋。 (初世)[1652〜1699]大坂の人。通称、長四郎。座元と立役を兼ねた。 (4世)[1747〜1800]江戸の人。俳名、杜若 (とじゃく) 。通称、お多福半四郎。岩井家初の女形 (おやま) で、写実的な世話物を得意とした。 (5世)[1776〜1847]4世の子。俳名、梅我、のち杜若。通称、大太夫 (おおたゆう) 。名女形とうたわれ、毒婦・悪婆役を得意とした。
いわいび【祝(い)日】
祝い事のあるめでたい日。しゅくじつ。
いわいべ【斎瓮】
神酒 (みき) を盛るための素焼きのつぼ。いんべ。「—を斎ひほりすゑ」〈万・三七九〉
いわいぼう【祝(い)棒】
小正月の、粥占 (かゆうら) ・成木 (なりき) 責め・嫁たたきなどの行事に用いる棒。ヌルデ・柳・栗などで作る。いわいぎ。
いわいもの【祝(い)物】
祝いとして贈る物、贈られる物。