・・・を尋ね嵐雪を訪い素堂を倡い鬼貫に伴う、日々この四老に会してわずかに市城名利の域を離れ林園に遊び山水にうたげし酒を酌みて談笑し句を得ることはもっぱら不用意を貴ぶ、かくのごとくすること日々ある日また四老に会す、幽賞雅懐はじめのごとし、眼を閉じて・・・ 正岡子規 「俳人蕪村」
・・・夜九時半頃まで Seminar に居てあとは雪の中のキャムパスを歩く。それからフレンチペーストをたべる。二月 一〇日 始めて河を越してパリセードに行く。高垣氏と共に。二月 十三日 誕生日、皮の袋、岩本さんと三人で若松へ行く。下の W・・・ 宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
・・・ 三十日 A、Avery で Persian と Chinese Art を調べ始める。夜ファシールに行く。 三十一日 Avery で隣の区切りにグランパが来る。背中を見せて居る。自分の心持。二月 一日 Ideal hu・・・ 宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
・・・“The Four Horseman of Apocalypse.”を書いて俄に注目の焦点と成った西班牙のブラスコ・イバンツを始め、松村みね子氏によって翻訳された「人馬の花嫁」の作者、ロード・ダンサニー其他、H. G. Wells, Joh・・・ 宮本百合子 「最近悦ばれているものから」
・・・ガルスワージーの“saint's progress”バッチンスの“this freedom”その他、深く読むべきものが多いと思います。ゲーテの「親和力」アンリー・ファブルの昆虫記のようなものもよい本です。 質問外のことですが、此等を書き・・・ 宮本百合子 「嫁入前の現代女性に是非読んで貰いたい書籍」
・・・宗教の信仰に救われて全能者の存在を霊妙の間に意識し断乎たる歩武を進めて Im schnen, Im guten, Im ganzen, に生くべく猛進するわが理想であると言ったら、ある人は嘲笑した。我れに取っては最も明白合理なる信念である。・・・ 和辻哲郎 「霊的本能主義」
出典:青空文庫