さんかプルトニウム【酸化プルトニウム】
プルトニウムの酸化物。核燃料や原子力電池の熱源として用いられる。融点セ氏2390度。化学式PuO2。
さんかグラフェン【酸化グラフェン】
グラファイト(石墨)を酸化処理することによって得られるグラフェン。炭素原子の1原子分の厚さがあり、そのまま溶媒に溶かして基板などに塗布することで、容易にグラフェンのシートを作成することができる。しかし格子欠陥が多いため、電子素子などに利用するためには、欠陥構造を修復する必要がある。GO(graphene oxides)。
さんかぶつセラミックス【酸化物セラミックス】
セラミックスの酸化物の総称。アルミナ・シリカ・ジルコニア・酸化マグネシウムなど。いずれもイオン結晶となる。
さんかこうぶつ【酸化鉱物】
酸素と他の元素が結合した鉱物の総称。金属および非金属の酸化物・複酸化物・水酸化物などを含むものをさす。石英・赤鉄鉱・コランダムが知られる。
さんかひまく【酸化被膜】
金属表面に発生する不動態の被膜。ふつう空気中の酸素に触れて自然発生する被膜をさし、金属と空気が直接触れることを防ぐ保護膜としての効果をもつ。
さんかかんげんしじやく【酸化還元指示薬】
酸化還元滴定において、酸化状態と還元状態を呈色により判別する指示薬。メチレンブルー、インジゴカルミン、ジフェニルアミンなどが知られる。
さんかぶんかいりょく【酸化分解力】
光触媒の機能の一つ。光エネルギーを吸収して、活性酸素を発生させ、光触媒物質の表面についた汚れや細菌、においなどを取り除く。消臭・抗菌・防汚などに応用される。→超親水性 [補説]酸化チタンなどの光触媒物質は、光エネルギーを利用して、空気中の水分と酸素から活性酸素を生成する。これが、有機物を水と二酸化炭素に分解するほか、窒素酸化物や硫黄酸化物などの有害物質を無害なイオンに酸化させる。
さんかプロピレン【酸化プロピレン】
プロピレンから得られる、無色でエーテルに似たにおいのある液体。沸点はセ氏34度。揮発性が高く、引火しやすい。水や有機溶剤によく溶ける。有毒。ポリウレタンやポリエステルなどの合成樹脂、界面活性剤、化粧品などの原料として用いられる。プロピレンオキシド。化学式C3H6O [補説]プロピレンを次亜塩素酸と反応させてプロピレンクロロヒドリンを生成し、水酸化カルシウムなどの塩基で脱塩化水素する製造方法や、プロピレンを酸化して得る方法などがある。
さんかセリウム【酸化セリウム】
セリウムの酸化物。希土類酸化物の一つ。液晶ディスプレーやレンズなどの化学機械研磨(CMP)の、仕上げ工程の研磨材として用いられる。化学式CeO2