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・・・佐橋家の家譜等では、甚五郎ははやく永禄六年一向宗徒に与して討死している。「甲子夜話」には、慶長十二年の朝鮮の使にまじっていた徳川家の旧臣を、筧又蔵だとしてある。林春斎の「韓使来聘記」等には、家康に謁した上々官を金、朴の二人だけにしてある。も・・・
森鴎外
「佐橋甚五郎」
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・・・碁うちでは、大山の衆徒大円。早歌では、清阿、口阿。尺八では、増阿。いずれもその後に及ぶもののない無双の上手とされている。我々には理解のできない問題であるが、諸道の明匠が雲のごとく顕われていた応永、永享の時代を飾るに足る花なのであろう。 ・・・
和辻哲郎
「埋もれた日本」