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・・・委細は拝眉の日に。三月十九日。治拝。」 意外な事には、此の手紙のところどころに、先輩の朱筆の評が書き込まれていた。括弧の中が、その先輩の評である。 ――○○兄。生涯にいちどのおねがいがございます。八方手をつくしたのですがよい方法がな・・・
太宰治
「誰」
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・・・そして、「兵は、共産主義者の反乱鎮圧のために配備されているのだと信じこんでいた」というようなことも平然と書かれ、こんにち政府が共産党鎮圧の空気を挑発しているのと、おのずからマッチするようにあらわれて来ている。 わたしたちのファシズムとの・・・
宮本百合子
「新しい抵抗について」