ヒートアイランド【heat island】
都市部が周辺域より高い温度になっている現象。等温線を結ぶと、島状になるのでいう。放出される人工熱や地表がコンクリートで覆われたことなどによる。風の弱い晴れた夜に顕著になる。熱の島。
ヒートアップ【heat up】
[名](スル)加熱すること。「値引き競争が—する」
ヒートショック【heat shock】
温度の急変で体がダメージを受けること。冷凍倉庫で作業した後、急に真夏の炎天下に出たときや、暖房の効いた部屋から寒い廊下に出たときなどに起こる。脈拍や血圧が上昇して、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす要因となりうる。
ヒートシンク【heat sink】
コンピューターのCPUなどの発熱による誤動作を防止するために、放熱を促す役割をもつ部品。ふつう金属製の板を用い、冷却ファンと併せて利用される。放熱板。
ヒートパイプ【heat pipe】
金属管の中に中空の筒を内装し、常温付近で液化または気化する揮発性の低沸点媒体を封入したもの。小さな温度差でも多量の熱を輸送できる。熱パイプ。
ヒートポンプ【heat pump】
水・空気などの低温の物体から熱を吸収し、高温の物体に与える装置。冷暖房や蒸発装置などに応用。熱ポンプ。 [補説]ヒートポンプの内部では、アンモニアや二酸化炭素などの冷媒が、減圧されて低温になる状態と加圧されて高温になる状態を繰り返しながら循環している。これを暖房・給湯に利用する場合は、低温の冷媒を外気や水などと間接的に接触させて熱を取り込み、さらに冷媒をコンプレッサーで圧縮して高温にしてから、室内の空気や給湯用の水を温める。冷房・冷蔵に利用する場合は逆に、高温の冷媒を外気などと間接的に接触させて熱を放出し、さらに膨張弁で減圧して低温にしてから、室内や冷蔵庫内の空気を冷却する。電力などの動力は主にコンプレッサーを駆動するために消費されるが、その消費量に比べてより大きな熱量を得ることができる。このように冷媒を圧縮して循環させる方式(圧縮式)のほか、水などの冷媒が臭化リチウムなどの吸収剤に蒸発吸収されるときの気化熱を利用する方式(吸収式)もある。
ヒートポンプしきでんききゅうとうき【ヒートポンプ式電気給湯器】
ガス・灯油などの燃焼や電気ヒーターを熱源とする給湯器に対し、ヒートポンプ技術によって大気の熱を利用する給湯器。ヒートポンプの内部では、冷媒が減圧されて低温になる状態と加圧されて高温になる状態を繰り返しながら循環している。低温状態の冷媒に大気の熱を取り込み、さらにコンプレッサーで加圧して高温にして、水を温める。従来の電気ヒーター式の給湯器に比べてエネルギー消費効率が高く、省エネルギー効果が期待されている。
ヒートガン【heat gun】
電熱線で発生させた高熱の空気を吹き出す機器。塗装の乾燥・軟化・除去、熱可塑性樹脂の加工、氷の解凍などに用いられる。ホットガン。ヒーティングガン。
ヒートスプレッダー【heat spreader】
コンピューターのCPUやハードディスクの駆動部などに取り付ける、放熱を促すための金属製の部材。ヒートシンクとの接触面積を増やし、放熱効率を高める役割をもつ。
ヒートウエーブ【heat wave】
1 熱波。 2 長い間続く酷暑。