ほうしゃせんかじゅうけいすう【放射線荷重係数】
放射線の人体への影響の程度を表す係数。ベータ線・ガンマ線・エックス線の影響度を1としたときの相対値で、中性子線は5〜20、アルファ線は20。放射線の種類による影響の強さの違いを補正するために用いられる。
ほうしゃせんそんしょう【放射線損傷】
放射線の照射による物質の損傷。原子炉の材料に格子欠陥などが生じ、外形や強度の変化、腐食の促進を引き起こす。β線やγ線に比べ、中性子、α線、核分裂片のような重粒子の方が損傷の度合いが大きい。黒鉛の損傷については、ウィグナー効果という。照射損傷。ラジエーションダメージ。レディエーションダメージ。
ほうしゃおんどけい【放射温度計】
物体が発する放射から非接触で温度を測定する装置の総称。従来、1000度以上の物体が発する黒体放射による可視光を用いる放射高温計が主流だったが、赤外線検出の性能向上にともない、比較的低温領域の物体の表面温度の測定が可能になった。非接触温度計。
ほうしゃこうしせつ【放射光施設】
電子などの荷電粒子を加速器で加速して発生させた、シンクロトロン放射光を利用する実験施設。極めて高強度で指向性が高い、X線から赤外線まで幅広い波長領域の光を発生し、また、偏光特性を自在に制御することができる。物質の種類や構造、化学反応の時間変化の様子などを詳細に探る手段として、物質科学、生命科学、医学、産業など広範な分野で利用される。日本では、SPring-8 、SACLA、フォトンファクトリーなどの施設が知られる。
ほうしゃせいこうばい【放射性降灰】
⇒フォールアウト
ほうしゃせんげん【放射線源】
放射線の発生源をいう。放射性同位体・加速器・原子炉など。線源。
ほうしゃでんじざつおん【放射電磁雑音】
電子機器などが発する不要な電磁波。
ほうしゃめんえきそくてい【放射免疫測定】
⇒ラジオイムノアッセイ
ほうしゃめんえきちりょう【放射免疫治療】
癌 (がん) 細胞と特異的に結合する抗体に放射性同位元素を結合させた薬剤を投与し、患者の体内で癌細胞に放射線を照射する治療法。RIT(radioimmunotherapy)。放射免疫療法。
ほうしゃせんぼうご【放射線防護】
放射線による人体への障害の発生を防止するために、放射線への被曝から人体を守ること。