ガンマアミノらくさん【ガンマアミノ酪酸/γアミノ酪酸】
《gamma-aminobutyric acid》⇒ギャバ(GABA)
ガンマインターフェロン【gamma interferon/γ-interferon】
インターフェロンの一種。活性化リンパ球が生産し、分子量約2万。特異的抗原刺激で生産される。腫瘍 (しゅよう) 細胞の増殖抑制やナチュラルキラー活性の増強効果があり、癌 (がん) に対する抑制効果の点で注目されている。
ガンマかいへん【γ壊変/ガンマ壊変】
⇒γ崩壊
ガンマグロブリン【gamma globulin】
血清グロブリンの一。感染症にかかると著しく増量し、免疫の際には抗体となる。免疫グロブリン。
ガンマジーティーピー【γGTP】
《γ-glutamyl transpeptidase》腎臓などに分布する酵素。肝疾患・胆石などの際に血清中に増加するため、肝機能検査などに利用。ガンマ‐グルタミル‐トランスペプチダーゼ。
ガンマせい【γ星/ガンマ星】
星座の中で3番目に明るい星。→α (アルファ) 星 →β (ベータ) 星
ガンマせん【γ線/ガンマ線】
放射線の一。放射性元素のγ崩壊で放出される、波長が10−11メートル以下の電磁波。X線より透過力が大きく、電離作用は小さい。癌 (がん) の治療や材質検査など広く利用される。
ガンマせんてんもんがく【γ線天文学/ガンマ線天文学】
宇宙から来るγ線を観測し、天体や宇宙物理現象を研究する天文学の一分野。数百キロ電子ボルトから数十ギガ電子ボルトのγ線は主に人工衛星や気球で観測が行われる。100ギガ電子ボルト以上のγ線は超高エネルギーγ線と呼ばれ、大気などとの反応により生じるチェレンコフ光を観測する。γ線を放射する主な天体として、パルサー、超新星残骸、活動銀河核のほか、未だ正体が明らかになっていないγ線バーストなどがある。
ガンマせんバースト【γ線バースト/ガンマ線バースト】
強力なγ線が極めて短時間で爆発的に放射される現象。1960年代から知られているが、その発生源、および発生機構は明らかになっていない。1990年代後半以降、観測精度が向上し、銀河系内ではなく宇宙の遠方で起きていることが判明。現在では、太陽の40倍以上という大質量の恒星が進化の最終段階で超新星爆発を起こす極超新星のほか、中性子星同士、または中性子星とブラックホールの衝突によって起こるという説が有力視されている。GRB(gamma-ray burst)。
ガンマち【γ値/ガンマ値】
《gamma value》ディスプレー、プリンター、スキャナーなど、画像を扱うコンピューターの周辺機器において、画像の明るさの変化に対する入出力電圧の変化の比をとった値。それぞれの機器の固有の特性を表す。この値が1に近いほど、自然な階調の画像表示となる。→γ補正