クオークグルオンプラズマ【quark-gluon plasma】
ハドロンを構成する基本粒子クオークと、クオーク間にはたらく強い相互作用を媒介する粒子グルオンが、ばらばらになって自由に飛び回っている状態。ビッグバン直後の宇宙初期における超高温・超高密度下でそのようなプラズマ状態になっていたと考えられている。
クオークのとじこめ【クオークの閉(じ)込め】
クオークは単独の自由粒子として存在しないという性質。クオークは、直接観測にかからない色荷(カラーチャージ)とよばれる自由度をもち、強い相互作用によって結びついてハドロンを構成する。量子色力学によると、クオークは赤・緑・青の混色、または補色どうしの混色によって白色となるときに安定して存在するため、色をもつ単独の状態を観測することはできないと考えられている。色の閉じ込め。カラーの閉じ込め。
クオークせい【クオーク星】
クオークのみからなる理論上の天体。中性子星を超える高圧・高密度のため中性子が崩壊し、それを構成するクオークが巨大なひとかたまりになっていると考えられている。候補となる天体がいくつか見つかっているが、いずれも中性子星である可能性が高い。