・・・十二月〔中旬〕、全日本無産者芸術団体協議会作家同盟に加盟した。平凡社から『宇野千代集』と合冊で『中條百合子集』が出版された。一九三一年「三月八日は女の日だ」「スモーリヌイに翻る赤旗」「ソヴェト五ヵ年計画と芸術」そ・・・ 宮本百合子 「年譜」
・・・そこへこのたび近代思想社から文芸評論集編纂の話が出て、解放社の『歌声よ おこれ』は同社と協議の上絶版として、その主要な部分がこちらに再録されることになった。 つけ加えられた「一九四七年の文壇」以下はわたしたちは外国文学を自分たちの人生と・・・ 宮本百合子 「はしがき(『文芸評論集』)」
・・・中国・朝鮮の婦女連盟、英国の主婦連盟、日本の民主婦人協議会などは、それぞれの地域の具体的な条件にたって平和と人民生活の擁護のために奮闘しはじめた。青年の国際組織もつくられた。こんにちすでに十数億の人民が平和と原子兵器禁止のために結集している・・・ 宮本百合子 「婦人作家」
・・・――全日本無産者芸術団体協議会は、四月下旬からつぎつぎに各同盟の大会をもった。 五月二十四日には日本プロレタリア作家同盟第三回全国大会が、築地小劇場で行われた。 ちょうど、赤字穴埋め策として立てた政府の官吏減俸案に反対し全国的官吏の・・・ 宮本百合子 「文芸時評」
・・・(左翼芸術運動における理論的統一のための論争、芸術理論の質的高揚と転化、全日本無産者芸術団体協議会の結成、日本プロレタリア文化連盟 第四期一九三二年後半から一九三四年三月頃まで。 第五期一九三四年後半より今日・・・ 宮本百合子 「『文芸評論』出版について」
・・・婦人協議員沢村貞子、同じく演劇同盟員北原幸子という二人の若い同志もいます。日本にプロレタリア文化運動が始まって以来未だかつてなかった今度のがむしゃらな大暴圧が「コップ」に加えられたというのはなぜでありましょうか? 戦争準備のためです。 ・・・ 宮本百合子 「ますます確りやりましょう」
・・・子さん、A子さんの親、Y氏、それぞれが真面目にA子さんの新しい生活の立て直しについて考え、その実現をのぞむのなら、H家、A家、A子さん、Y氏みんなが集って、最も妥当な方法でH氏の母親の身の処置について協議すべきです。 嫁だから姑の世話を・・・ 宮本百合子 「三つのばあい・未亡人はどう生きたらいいか」
・・・ その中に、働く婦人大衆のいろいろの文化的問題をとりあげて行く婦人協議会というのもあります。 わたし達みんなの路を照らす正しい篝火として、日本プロレタリア文化連盟を守って強く輝しく育てなければならないと思います。〔一九三二年一月〕・・・ 宮本百合子 「「モダン猿蟹合戦」」
・・・ 離婚において、これまでは妻の側からの離婚の要求は殆んど出来ないのが普通であった。協議離婚として、離婚しようとする対手の夫がその申出を承認し、二人の証人も承認し、妻がわかければ、妻の生家の戸主の署名までなければ、離婚は不可能であった。妻・・・ 宮本百合子 「離婚について」
・・・命令の代わりに協議。従ってまた個人は、社会に安全に生息するために、ある型に自分をはめ込まねばならぬ、というような必要から全然解放せられた。何人も、何らの束縛なしに、彼自身であってよい。何者にも盲従するには当たらない。しかし人間が超個人的な永・・・ 和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
出典:青空文庫