ばんどうごえ【坂東声】
坂東人に特有の音声。坂東なまり。「おおいおおい、と—で呼ばり立って」〈鏡花・草迷宮〉
ばんどうさんじゅうさんしょ【坂東三十三所】
関東地方にある、観音菩薩 (かんのんぼさつ) を安置する33か所の霊場。→三十三所
ばんどうし【坂東市】
⇒坂東
ばんどうたろう【坂東太郎】
《坂東にある第一の川、の意》利根川 (とねがわ) の異称。筑紫 (つくし) 二郎(筑後川)・四国三郎(吉野川)と並称される。 《江戸で利根川の方向に生じるところから》夏の入道雲。
ばんどうはっかこく【坂東八箇国】
⇒関八州 (かんはっしゅう)
ばんどうまさこ【坂東真砂子】
[1958〜2014]小説家。高知の生まれ。イタリアでインテリアデザインを学び、帰国後、児童文学を執筆するようになる。その後、民俗的な素材や方言を多用したホラー作品を執筆し、「山妣 (やまはは) 」で直木賞受賞。他に「死国 (しこく) 」「曼荼羅道」「桃色浄土」など。
ばんどうみつごろう【坂東三津五郎】
歌舞伎俳優。屋号、大和屋。 (初世)[1745〜1782]大坂の人。前名、竹田巳之助 (みのすけ) 。坂東三八の養子となり、改名。江戸へ出て、和実の上手として名声を得た。 (3世)[1775〜1832]江戸の人。初世の実子。通称、永木 (えいき) の親方。和事・実事・舞踊にすぐれ、3世中村歌右衛門と人気を争うとともに、坂東流の基礎を築いた。 (7世)[1882〜1961]東京の生まれ。12世守田勘弥の長男。舞踊の名人。
ばんどうむしゃ【坂東武者】
関東生まれの武士。坂東武士。勇猛で知られた。
ばんどうりゅう【坂東流】
日本舞踊の流派の一。3世坂東三津五郎を流祖とする。