・・・一、赤色陸海軍の機関誌、壁新聞、クラブ集会、文学の夕べ等にロカフは常に作品を送り、講演者を送って援助すること。一、プロレタリアの技術の一半として、正確な軍事知識を獲得し、普及すること。一、軍事活動に作家も参加すること、等。 ・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・しかも三月八日に築地小劇場で日本プロレタリア文化連盟が参加した三・一五記念の汎太平洋プロレタリア文化挨拶週間の催しの一つとして「働く婦人の夕べ」をやった時などは、開会一分で、中止、解散、であった。自分がやっと「今日ここに集っていらっしゃる方・・・ 宮本百合子 「刻々」
・・・底なき天を翔けた日を人の世のたつきのあわれないとなみやすむ間なきあした夕べにわが忘れぬ喜びを人は知らない。 諸国の天女、女たちが忘れぬ喜びとは何だろう。ワガ本性ハカナシキ哉時キタレバ忽チニ再ビ・・・ 宮本百合子 「『静かなる愛』と『諸国の天女』」
・・・公園の入口にはウインネッケ彗星大歓迎会 音楽と映画の夕べと云う立て札が出て居る。 円たく、パッカード、セダンの硝子扉の中に白粉をつけた娘の頸足が見える。赤い毛糸帽が自転車でとぶ。 荷馬車が二台ヨードをとる海藻をのせて横切る。 男・・・ 宮本百合子 「一九二七年春より」
・・・で「日本文学の夕べ」が催された。 あんまり大きくない講堂で、円柱が立ちならんでいる舞台の奥にひろい演壇がある。レーニンの立像がある。赤いプラカートがはられている。そこへ、革命十周年記念祭のお客で日本から来ていた米川正夫、秋田雨雀をはじめ・・・ 宮本百合子 「ソヴェト文壇の現状」
三月六日の日曜日に『働く婦人』発刊記念の夕べを催したことは、読者のみなさんが三月号の『働く婦人』にのった広告によっても承知していられることです。『働く婦人』は、日本プロレタリア文化連盟から発行される日本でたった一つのわ・・・ 宮本百合子 「日本プロレタリア文化連盟『働く婦人』を守れ!」
・・・ 池の最も美わしい時、この池の尊さの染々と身にしみる時、それは只、真夏の夕べの、景色にばかり、池の真の価値は表われるのである。 此の村に置くには、あまりに美くしい池である。 山々の峰が白んで、それが次第に下へ下へと流れて来る毎に・・・ 宮本百合子 「農村」
・・・三月六日にわたしたちの「働く婦人の夕べ」が同じ築地小劇場でどんな不法な解散をくったか、残念ながらあの時はデモができなかった。暴圧はわれわれの力を鍛え、今度の拡大協議会解散後のデモの画期的成功はどうでしょう! 暴圧の嵐はプロレタリアート・農民・・・ 宮本百合子 「ますます確りやりましょう」
・・・詩「バア、お早う、夕べは失礼、おかげでいい夢を見ましの(」 若い美くしい人は朝日に小指の先をすかせながらまぶしそうに手をかざして云いました。戸口は開かれて、まだゆるい着物を着て、桃色のリボンの帯を裾に引くまでして片手に青い表紙の小形・・・ 宮本百合子 「無題(一)」
・・・芝居の広告、「文学の夕べ」等のビラの貼ってある煉瓦塀について曲ると、びっくりして自分は袋小路のつき当りを見た。 真白な素晴らしい建物だ! 芝生と鉄柵にかこまれてある。近よると袋小路ではなく路は建物について左右にわかれている。高い破風に金・・・ 宮本百合子 「モスクワ日記から」
出典:青空文庫